Jabraから、新型のワイヤレスイヤフォンが発表された。今度はアクティブノイズキャンセリング機能を搭載と確実に進化した。
一切の妥協を許さない
GNオーディオジャパンが、Jabraブランドよりアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤフォン「Elite 85t」を11月12日より派対すると発表した。価格はオープンプライスとなっているが、店頭予想価格は26,800円で、カラーはTitaniumブラックとなっている。
コンセプトは「一切の妥協を許さない」というもので、より多くのノイズを効率的に除去する仕組み「JabraアドバンスANC」を搭載、Eliteシリーズのハイエンドモデルに位置付けている。
ANC専用のチップセットと搭載された6個のマイクの内4個をANCに利用、より強力にノイズを除去し、そのANCのレベルを専用アプリ「Sound+」で5段階に調節できるとしている。
筐体の内側と外側にANC用のマイクを搭載し、外側のマイクが外部からのノイズを除去する為に使われ、内側のマイクが除去しきれなかったノイズ及び咀嚼音や足音など体内に反響するノイズを除去する。
これらノイズキャンセル機能だけでなく、外音を取り込むHearThrough(ヒアスルー)機能も5段階に調整できるものが搭載され、状況や好みに合わせて自由に設定できる。
筐体も空気圧を調節すめためのベントを内蔵したセミオープンデザインを採用しており、装着中の閉塞感を軽減し、ヒアスルーの聴こえ方も自然だという。
まさに妥協を許さない作りというだけの事がある。
12mm径ドライバー
今回の「Elite 85t」は、従来のモデルよりも大きな12mm径ドライバーを採用している。ANC専用のチップセットを搭載しながら、この12mm径ドライバーを使用しても、重量差を1.5gに抑えており、大きいドライバーだから重くなったという感じではないのが特徴である。
連続再生時間はANCオンの状態で5.5時間、充電ケースを併用すると最長25時間再生できるとし、ANCオフであればイヤフォン単体で7時間、充電ケース併用で31時間再生できる。
充電ケースはQi規格対応のワイヤレス給電に対応するので、取扱いは実に楽だと言える。
AlexaやSiri、Google Assistantへのワンタッチアクセスや、専用アプリを使う事で、ユーザーの好みに合わせてボタン操作を設定できるMyControlや、ひとりひとりの聴覚特性に合わせた音に自動調整するMySoundが利用出来る。
AIアシスタント機能が使えるというのは、最近では当たり前になりつつあるが、おおよそ、AlexaやSiri、Google Assistantの3つに対応する、というのがスタンダードになってきた。やはりスマート家電の仕組みとしては、この3つが三つ巴のシェアを争っている、という事なのだろう。
Elite 75t/Active 75tもANC対応に
「Elite 85t」の発表と共に公開されたのは、従来機種である「Elite 75t/Active 75t」にANC機能を追加するファームウェアアッブデートが実施されるという話であった。
アップデート開始時期は10月19日頃で、専用アプリ「Sound+」を使ってアップデートできる。
この「Elite 75t/Active 75t」に搭載されるANC機能は「Elite 85t」に搭載されるものと異なり、フィードフォワード方式による外部からのノイズ除去となる。本来もっている機能のパッシブノイズキャンセルと併用する事で、効果的にノイズを除去する。
そもそも「Elite 85t」のようにANC専用のチップセットを搭載しているわけではないので、同じ機能を実現する事はできないが、元々「Elite 75t/Active 75t」は周辺環境の音に対して受動的なノイズ対策が採られていたので、それを上手く使う事でより上質なノイズ対策を可能にしていると思われる。
残念ながら、私は「Elite Active 65t」の所有者なので、今回のアッブデート対象外ではあるが、75t系を持っている人はアップデートしてよりノイズキャンセル機能を利用できるようにしておいた方がよいだろう。