あのLUXMANのデジタルアンプキットに新製品が登場。
第3弾のデジタルアンプ
当Blogでも過去にStereo誌の付録であるLUXMANのデジタルアンプの記事を書いた事がある。
私はこのLUXMANのデジタルアンプの初代「LAX-OT1」、そして第2弾の「LXA-OT3」の両方をStereoの付録で入手し、今現在も「LXA-OT3」についてはウッドコーンスピーカーを接続して使用している。
とても付録アンプとは思えない音が鳴ると思っているので、購入してからPCの音をスピーカーで聴くためのアンプとして今も愛用しているのだが、そのLUXMANのデジタルアンプが、第3弾として音楽之友社の直販サイト「ONTOMO Shop」で発売する事が発表された。
発売される「LXA-OT4」は、従来の付録スタイルとは異なり、大きさも大きくなり、定格出力も20W+20Wと大きく改良されている。
そもそも電圧がDC24Vに格上げされ、SN比も90dBから101dBへと大きく進化、歪み率も0.5f%から0.006%と、製品として別モノに生まれ変わっている。
価格も付録価格ではなく、19,000円(税別)と高くはなったが、あのLUXMANのアンプとして考えれば安い価格と言えよう。
ONTOMO Shop LXA-OT4
https://ontomo-shop.com/?pid=154567345
一応キットという事で
販売されるのは、キットなので、購入した後に組立てる必要がある。
ただ、プラスドライバーとラジオペンチなどがあれば10分ほどで組立てられるもののようなので、心配する必要は無い。
また、前2機種では付録だった事もあり、基板のみの提供だったが、今回は専用シャーシが付属し、音量調整のツマミ、電源スイッチなどが付属する。
また、音質面にも手が入れられており、モノラル用のデジタルアンプチップをLとR用に2個搭載している。またゲイン切り替え付きのプリアンプも備えている。このプリアンプはICソケット式で差替が可能になっているので、音質調整を自分好みにできるのもメリットと言えるだろう。
自作の音楽デバイス
おそらく自作で音楽デバイスを作るとなると、一番手頃なのはスピーカーではないかと思うが、世間では基板を自作してアンプを自作したり、Raspberry Piを利用した音楽再生キットを作ったりする火人達がある。
メーカーが作ったものではないものの、決してバカにはできない性能を持ったものもあったり、時にかゆいところに手が届く製品などがあったりして、とても面白い世界である。
私も過去にスピーカーを自作してみたりしたが、そういう経験をすると、音をよくする為には何をすればいいのか? という事がちょっとずつわかる様になる。
もっとも、私は電子的かつ電気的なところがわからないので、アンプなどは手が出せないのだが、スピーカーだとドライバーユニットとしてはどのようなものが良いのか、エンクロージャーならどのようなものが良いのか、などが少しずつわかってくる。
もちろん、こういうのは組合せで全く異なる特性が出てきたりするので、答えのない自問自答の繰り返しになる事も多々あるが、その試行錯誤が楽しいというのが、音楽デバイスの自作の世界である。
ただ、イキナリそんな世界に入るのは難しい。
そんな人は、まずはオペアンプが交換できるアンプなどから手を出してみてはどうだろうか?
デジタルアンプの場合、多くはこのオペアンプの交換で音質がぐっと変わる。そうした交換をして試行錯誤して、いろいろと手の内を広げていくのが良いように思う。
そういう意味では、今回の「LXA-OT4」はプリアンプ部分はソケット式になっているので、交換部品で音質を変化させられる特徴がある。
ちょっとだけ手を出してみようという人には、良い選択肢かもしれない。