昨年末から始めたMETAL GEAR SOLID V The Phantom Painの第一章が終了した。
進行度56%
昨年末から始めたMETAL GEAR SOLID V The Phantom Pain(以下MGSV TPP)だが、ゲーム上での第一章が終了した。
6年も前のゲームではあるものの、全く情報を入れてなかった事もあって、まさか第一章等分かれているとは思っていなかったので、私としては意外だったわけだが、とりあえず最初の目的は達成されたという区切りのようである。
この第一章の中で、自らの組織の中で感染症によるパンデミックが起きるシーンがあった。
数多く集めたマザーベース内の仲間が次々と感染症で死んでいくのだが、感染者と疑われる者を隔離する事で蔓延する状態を回避していくという流れである。
このコロナ禍の状況にあって、まさかゲームの中にまで感染症騒ぎを体験する事になるとは思わなかった。6年前にMGSV TPPをプレイしていた人からすれば既に過ぎ去った話になっているのだろうが、今まさにプレイしる私からすると、何というタイミングなのかと思ったわけである。対処としては発生源を特定し、感染症と疑わしき者を隔離するという行為は、今のコロナの状況とまさしく同じで、どうしても現実の生活とどこかオーバーラップする感じなのだが、何というタイミングで私はMGSV TPPを経験しているのかと感じずにはいられない。
第二章
そしてこれからは第二章に突入するワケだが、今の所今後の目的がほぽ見えない。
組織を拡大していく事を目的にしているのかもしれないが、スカルフェイスというわかりやすい敵がいなくなった事で当面の目的そのものが喪失した感じである。
気になるのはマザーベースに受入れた子供たちの今後と、その中のイーライという白人の子供の動向である。ただ、それが今後の活動にどのように影響してくるのかが全く見えない。
それでもミッションタスクに新たなミッションが入ってくるので、そのミッションをこなしていく事が目的といえば目的だが、大きな目標がなくなつた事で、このゲーム本来の最終目的そのものが喪失してしまった事は、このゲーム本来の最終目的がまだ隠されているのではないかと思っている。
振り返ると、まだ未解決で理解できていない事が多すぎるのも気になる所。それらが今後明かされていくとして、どのようにストーリーが進んで行くのか、楽しみでもある。
ただ、それに応じて難易度がどんどん上がっていくと、私自身のプレイに響いてくるので、不安でもあるのだが。
ゲームだからこその表現
小島監督のゲームをプレイしていると、時々気づかされるのが「ゲームだからこその表現」というものがある、という事である。
これは初代PlayStationのMETAL GEAR SOLIDをプレイしていた時にも感じた事だが、敵が驚いた時に頭の上に「!」が表示されたり、疑問に感じたときに「?」が表示されたりするような表現は、映画ではできない表現である。
マンガでは表現できるかもしれないが、マンガには連続した動きというものが存在しないので、比喩的表現は古来から使われている手法である。だが、一連の動作の連続である表現の中に、そうしたわかりやすい記号を入れるというのは、まさにゲームならではではないかと思う。
映画などでは、そうした記号が入れられないかわりに、役者の表現が全てになるので、そうした演技ができる役者が名俳優として取り上げられていくわけだが、ゲームの場合は表現の記号化ができてしまう事を、小島監督は重視しているように思う。
MGSV TPPはMETAL GEAR SOLIDよりもグラフィックも綺麗になり、より細かい表現もできるようになったが、このわかりやすい記号表現によって、よりわかりやすさが明確になっているように思える。
というわけで、MGSV TPPは第二章に突入してまだまだ続いていくようだ。
謎が深まったMETAL GEAR SOLIDシリーズの回答が今後にある事を期待して続けていきたい。