何れ入れる事になるから、先に入れておく事にした。
アップグレード、5,204円
MacBook Proで使用している、Parallels Desktop 16を17へとアップグレードした。
もともと、MacBook Pro 13インチ2020(Intel版)を購入した時、Parallels Desktop 15を購入したのだが、その時には16への無償アップデートが付いていて、16へは無償でアップグレードして利用していた。
Parallels Desktop 16からは、Apple SiliconであるM1への対応など、めざましい進化を遂げたParallels Desktopだが、17も当然、Intel版とM1版の双方に対応したものになっている。
今回のParallels Desktopは、新macOSのMontereyに対応させたバージョンで、MacとWindows間でのドラッグ&ドロップ機能が強化されたりと、より便利になったものへと進化した。
他にも、Office365の統合が行われていたり、Windowsの起動時間の短縮化など、強化点はいろいろあるようだが、そうした強化点よりも最新のmacOSに対応させたという事が、アップグレードの最大の目的になるのかな、と思っている。
こういうアプリケーションは、やはり最新のOSへの対応が最も重要なファクターではないかと思っている。機能強化よりも、機能安定性が最優先とされるのは言うまでもない。
実際試してみた
アップグレードは非常に簡単である。
Webサイトでそのままアップグレード版を購入してシリアルキーを手に入れて、インストール時にそのシリアルキーを入力すればアクティベーションは完了、そのままインストール終了後に使用可能になる。
一度前バージョンで仮想OSを構築しているなら、同じ手順でアップデートも完了である。
一つ問題があるとすれば、Parallels ToolsというmacOSと仮想OSのデータをシームレスに移動させたりする事のできるツール集も、同時にアップデートしてならないといけないという事。ま、これは実際にParallels Desktopをアップデートした後にその警告が出るので、問題無く移行する事はできると思うが、気をつけるポイントと言えばポイントかもしれない。
それらが済めば従来から利用していた仮想OS、私の場合はWindows10だが、それを起動させる事ができるようになる。
起動時間はParallels Desktop 16より高速化しているという事だが、正直驚くほど早くなったという感じはない。実際の起動時間を計測すれば高速化しているかもしれないが、元々そんなに遅いと思っていなかったので、あまり変化に気づけない感じではないかと思う。
また、もっとも重要な安定性だが、これに関しても私の環境ではその違いがハッキリとはわからない感じである。もともと、私はParallels Desktopで動作しているWindows10でフリーズ等したことがないので、私のレビューはあまり参考にならないかもしれない。
本領発揮はMonterey以降か?
何となく、今回のParallels Desktop 17の実力は次期macOSであるMonterey以降で発揮するような気がしている。
もともとMontereyに最適化していると言われているので、その状況になってからではないと、本領発揮という感じではないのかもしれない。
というわけで、現時点ではその実力が発揮されているのかどうかはハッキリと言えない、という結論にしておきたい。
と、ここで私は一つ気にしていることがある。
それは、今後のMacのOSはおそらくApple Siliconを中核に作られていくという事。私のようにIntelコアでどこまで機能を利用できるのかが気になるところである。一応、Appleは今の時点ではまだIntelコアのサポートを表明しているので、まだ問題はないと思うが、既に一部機能はIntelコアMacでは利用できない、というものも実装し始めている。
Apple Siliconには、ARM系CPUの他にGPU、メモリが実装されているだけでなく、Neural Engineという16コアの機械学習関連の処理を専門に行うコアが実装されていて、これを利用する機能はIntelコアのMacでは利用できないとしている。
つまり、今後のMacはどんどんIntelコアでは不都合になっていくという事である。
Windowsを動作させる為にIntelコアは必要だが、Macとして最大限利用したいと思ったら、もうApple Silicon搭載Macへと移行しないといけないという事である。
ただ、Apple SiliconのMacでは、Parallels Desktopを使ってもx86用のWindowsは利用できない。あくまでもWindows on ARM、つまりARM版Windowsでしか利用できない。
希望はWindows 11
Windows10では、Insider Previewで利用できるARM版Windowsを利用するしかないのだが、朗報がひとつあるとすれば、今度のWindows11はARM版も用意されているという事。
つまり、M1搭載Mac(OSはMontereyをインストール)にParallels Desktop 17をインストールし、Windows11が発表された後にWindows11をインストールすれば、今まで以上にARM搭載の上でWindowsアプリが動作させられる、という事である。
そして…これは今後どうなるか様子を見ていく必要があるが、そのParallels Desktop上のWindows11で動作可能となるAndroidアプリが動作すれば、モバイル系アプリケーションの開発はMacだけで実現できてしまう事になる。
今でもWindows10の上で動作するAndroid環境は存在するが、同じARM系コアであるApple Siliconの上でAndroid環境を構築する方が、効率的に扱える可能性がある。
そう考えると、IntelコアのMacの優位性は何も残らない事になる。
いや…x86系という部分だけが唯一の希望として残る、という事か。
どちらにしても、今後Macを購入する場合は間違いなくApple Silicon搭載のMacの方が断然有利という事に間違いはないだろう。
さて…私はいつ頃Apple Siliconへと切り替えようか。
というか、まだIntelコアのMacBook Pro使って1年しか経過してないワケで、せめて3年くらいは使いたいと思ってるんだが、これから先、どんどんと機能差が生まれていくんだろうと思うと、判断に迷う…。
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