ミニPCでありながら、外付けGPUでグレードアップ可能な逸品。
X500のカスタムグレード?
以前、当Blogで、MinisforumのミニPCとして「Minisforum EliteMini X500」を紹介した事がある。
Ryzen7 5700Gを搭載したミニPCで、デスクトップ版APUを使用している事もあり、性能もかなり高い8コア16スレッドのミニPC、それが「Minisforum EliteMini X500」である。
かなり魅力的なPCで、APU搭載のミニPCを手軽に入手するには最適なモデルという印象だった。
これでも十分な性能はあるのだが、唯一の弱点としてはグラフィックスパフォーマンスがAPUの域を出ない、という事。CPU部分はL3キャッシュが少ないという弱点はあるものの、8コア16スレッドという十分な能力を持っているのだが、GPU能力はVega8を内蔵しているのみの性能なので、最近のPCゲームではちょっと非力という状態だった。
そんな「Minisforum EliteMini X500」だったが、同じくRyzen7 5700Gを搭載し、かつ外付けGPUに対応した製品として「Minisforum EliteMini B550」が登場した。
最大の特徴は、外部にPCI-e端子を引き出せるドックを接続する事ができ、それに外付けGPUカードを取り付ければ、GPUを強化できるという事。その際、電源はGPUに合わせた大容量のものを使用する必要があるが、この大容量電源を増設する事によってCPUの交換が可能になる。但し、交換するCPUはTDP65wまでという制限が付くのだが、それはおそらくCPUクーラーの能力の問題と考えられる。
ただ、ここにきてRyzen7 5700XがTDP65wで発売されているので、それを搭載すればRyzen7 5700Gよりも高性能になり、外付けGPUと合わせ、十分イマドキのPCゲームに対応できるシステムになる。
まさに夢のようなミニPCの登場である。
外付けGPUを搭載すると
「Minisforum EliteMini B550」に外付けGPUを接続した時のイメージは以下のようなもの。
完全にGPUが剥き出しの状態になり、電源もATX電源が横にそのまま併設される感じになる。電源はATXでなくてもSFXなどでも良いが、元々の「Minisforum EliteMini B550」の電力も含めたものになるので、多少余裕をもった容量のものを接続するのが望ましい。
また、基本的に外付けできるGPUは2スロット厚のものまでであり、3スロット厚のものは増設したパネルサイズを超えてしまう。2.5スロット厚のものに関しては…実際に搭載してみないとわからない感じではある。
発売前だが、既にレビュー動画も公開されている。
これを観ると大凡の感覚が掴めるのではないかと思う。
歪だが性能に申し分なし
思うのだが、ほとんどの人はこの「Minisforum EliteMini B550」の性能で何ら問題はないと思うし、PCゲームで楽しみたい人も、外付けGPUと電源を購入してセットアップすれば、それなりにコンパクトに纏まったシステムが構築出来てしまうように思う。
CPUの能力に関していえば、Zen3の8コア/16スレッドなので申し分ないだろうし、GPUは自分が外付けしたいカードの能力に依存、メモリ周りも極端に性能が悪いわけではないので、必要十分だと思う。
問題は2スロットの外付けGPUの性能だが、NVIDIAならGeForce RTX 3060レベルは可能だろうし、AMDでもRadeon RX 6700くらいは行けそうである。Ryzen7 5700Gであれば、これらのビデオカードの性能は十分引き出せるだろうし、Ryzen7 5700XならM.2 SSDもGen4.0で動作するので、より快適に使えると言える。
欲を言えば、PCI-e端子がGen4.0対応だったなら、最新のビデオカードも制限なく接続できるのだが、ここがGen3.0に留まってしまっているところが残念ポイントかもしれない。ま、大きな性能差になるとは思えないが。
というわけで、面白いギミックを搭載したミニPCだが、性能には何ら問題はないと思われるので、そこそこのPCでイイ感じに性能が出せるPCが欲しい、と考えている人や、今は価格的にそこそこ使えるPCでよいが、あとで予算がまた準備できたら増設して性能アップさせたい、という人にもお勧めできるPCではないかと思う。
気になる人は公式サイトで確認してほしい。
Minisforum EliteMini B550
https://store.minisforum.jp/collections/all-product/products/minisforum-elitemini-b550
(現在リンク切れ)