昨日購入の話をした92mmファンの話。
汎用品との違い
些細な問題ではあるのだが、昨日購入したという92mmのPCケースファンに関して、そのまま取り付ける事ができなかったので、その事を少し書いていく。
ま、自作PCなどをやっていると、そもそも使うパーツは汎用品が当然の世界なので、こういう事はあまりないのだが、ベースとなったPCがメーカー製造のPCだった事で、汎用品がそのまま使えなかった、という事である。
先日も説明したが、購入したケースファンはThermalright製「TL—C9B 92mmケースファン」になる。極々普通のPWM制御が可能な4ピンコネクタを持つケースファンである。
だが、前述したように、この製品は汎用品なのでコネクタの形状として、誤挿入防止の突起が3ピンに対応できるように造形されている。
汎用品はあくまでも汎用として使用出来る事が前提なので、このような形になっているのだが、残念ながら私が会社で使用しているHP製「EliteDesk 800 G2 Tower」はこの汎用品の作りになっていなくて、マザーボード側の誤挿入防止の突起(ガイド)幅が4ピン幅で作られているものだった。
4ピン幅の突起に合わせるには、当然だがファンのコネクタ側も4ピンでないと差し込む事はできない。逆にマザーボード側が3ピン幅でコネクタ側が4ピン幅であったなら、1ピン分の隙間は出来るが差し込む事は出来た。だが、実際にはそうではなく、4ピン幅のガイドに3ピン幅の誤挿入防止の突起を合わせて差し込むという、そのままでは絶対に差し込めない組合せになってしまった。
ま、削ればいいんじゃない?
この誤挿入防止の突起は、あくまでもファンのコネクタが逆に取り付けてしまわないようにガイドしているだけの役目なので、突起そのものが無くてもファンとして機能する事に違いは無い。
なので、今回はこの3ピン幅側の突起を削って、差し込めるようにした。
コネクタは比較的柔らかめの樹脂なので、普通にカッターで削る事ができる。何てことは無い加工である。
ものの数分削って、誤挿入防止の突起の片側だけをガイドに沿わせてファンを取り付けた。
取り付け後、PCにもともとファンが取り付いていたネジで固定し、PCに通電して動作確認をした。
ファンは…実は前後逆に取り付けて風が吹く向きを逆にしてしまうというミスをやらかすことがたまにある。今回は排気する目的なので、通電させ、ケース外に風が吹くように動作すれば正常動作である。
PCのケーブル類を元に戻して、起動させ風がケースの外に向かって吹き出してくる事を確認、無事ファンの交換は終了した。
ファン交換に要した時間は総時間で10分程度。ま、これがもしガイドがすんなりハマる状態だったなら5分で交換終了という作業である。
初心者でも出来る
今回はファンの交換だったが、PCはマザーボードそのものの故障とかそういう事でない限りは大凡が自分で修理できるものである。
もっとも、動かなくなったファンを修理する、という事そのものはではないが、交換パーツ取り替えぐらいなら素人でも出来る。
というのは、通電させるためのコネクタ形状も汎用品で統一されているので、ホントに入れ替えるのも簡単である。気をつけなければならないのは、入れ替えるパーツの大きさがケース内に収まるのか、という事ぐらいである。
もともと自作PCで使われるコネクタは汎用品といっても一定のルールが存在するため、間違った接続になる事はあまりない。マザーボードの対象のコネクタに英語ではあるが接続機器の名称が書かれているので、その対応機器を接続すれば良いだけである。今は左右逆であるとか上下逆といった逆挿しが出来ないようなコネクタでもあるので、事故もほぼ起きない。
イキナリ全て自作するのはちょっと…という人は、メーカー製PCのケースを空けてみて、どんな機器が接続されているのか、といった事を眺めてみると良いだろう。私も一番最初はベアボーンキットだったし、そういうので慣れるのも一つの方法である。
というわけで、今回はすんなり交換とはいけなかったが、若干の加工でパーツ交換が終了した。
やはりメーカー製PCというのは、何かしら独自性を持たせているのかもしれない。面倒な話である。