今、とてもRyzen5000シリーズが安いので、少し考えて見る。
型落ちだけれど
当Blogで以前から言っている通り、私のメインPCを更新する上で、今考えているプランが2つある。
一つはRyzen7 7700無印が発売されるのを待って検討する、というもので、これは電力消費が著しい現状のZen4シリーズの低消費電力版を待ち、最新アーキテクチャをより効率良く動作挿せる事を目的としたプランで、価格はある程度高めになるだろう事を想定したプランである。
そしてもう一つが、現在価格が下がってきているRyzen5000シリーズで構成し、とにかくコストを落とすという事。しかもRyzen5000シリーズは、そもそもワットパフォーマンスがとても高いので省電力という面でも貢献する。欠点は最新アーキテクチャではないので、今後登場するOSの搭載要件から外れる可能性がより高いという事と、物理的にはSocket AM4なのでこれから先のアップデートは望めないという事。
そもそも、パーツの入れ替えをあまりしない人であれば、気にする事もない問題点だが、パーツを使い回す人からすると、この欠点は大きく感じるかも知れない。
基本的にはこの2つの方向性にプラスして、Intel CPUのプランもあるのだが、Intel CPUの場合はどの世代であっても消費電力は比較的多めになるし、LGA1700ソケットなら反りの問題も考える必要があるので、総合的な性能を求めるならばAMD CPUの方が現実的かもしれないと考えている。
で、今回はそのいくつかのプランの中で、ゲーミング性能で言えばIntel第12世代超えを性能を発揮したと言われるRyzen7 5800X3Dを考えてみた。
というのも、本命はRyzen7 5700Xなのだが、それはワットパフォーマンスを最優先に考えた為であり、冷却性能に余裕がある事が理由である。
もしRyzen7 5800X3Dが思っているよりは低発熱で動作してくれるのであれば、安くなっている今、導入を検討してみても良いのではないかと思った次第である。
発熱は思った程ではない
では、Ryzen7 5800X3Dとは元々どんなCPUなのか?
L3キャッシュが通常版と比べて96MBと、3倍に増えている。これは3D-Vcacheというメモリを半導体の上に載せ、2重構造でパッケージング化する技法を使用したもので、演算器の上に格納メモリを載せている状態になり、メモリから出たアウトプットを素早くメモリに格納する事に長けている事から、非常にキャッシュヒット率も高く、省電力にも寄与するというCPUである。
弱点は、演算器の上に格納メモリが乗る形になるので、ホットスポット(熱の出る部分)が集中してしまうため、全体的に発熱量のコントロールが難しいという事。
コレ故にRyzen7 5800X3Dは熱対策が難しいCPUと言われたりもするのだが、実際のところどうなのか? というのが、気になる所である。
こまたろPC比較でできること
https://jiyunagomataro.com/pc_smartphone/ryzen-7-5800x3d/
上記サイトにて、Ryzen7 5800X3Dのレビューがあるので、参考にすると、思ったよりは発熱量が少ないという見解のようだ。
空冷クーラーであっても、Intel12世代コアで使用出来るもので有れば、概ね問題はなさそうだし、その他電力の使用状況なども加えて比較的扱いやすい製品と位置付けている。
おそらくはRyzen7 5800Xよりも全体的にクロックを落としている為に発熱そのものがオミットされている可能性はある。
この結果だけを見るなら、価格さえ許せばRyzen7 5800X3Dは魅力的なCPUに見えてくる。
で、今の価格は?
今日の記事はRyzenの価格が安くなっているという事が発端になっているので、まず今買ってメリットがあるのか、という事が大前提である。
調べて見ると、11月27日まではキャンペーンのようなものになっていて、5万円程度でRyzen7 5800X3Dが買えるようである。
登場当初は6万円半ばの価格帯だったが、今はそれよりも15,000円も安いことになる。
流石にRyzen7 5700Xの30,800円よりは高いが、キャンペーン終了までであれば以前よりはずっと安く購入する事ができる。
最新アーキテクチャではないかもしれないが、性能的には十二分でもあるので、価格を抑えて性能を、という事であれば、このキャンペーンに乗ってみるのもよいかも知れない。
実際、7000シリーズと5000シリーズで随分と悩むのは事実。
コスト的に上を目指せるのなら目指した方がいいが、価格差分だけの優劣が出るかと言われれば、5000シリーズに落ち着く方がコストメリットは大きいかもしれない。