新車で乗りはじめて5回目の車検を迎える事になった。
走行距離は短くとも
車検の時期が近づいてきた。
8月初旬までに受ける必要があり、その1ヶ月前からディーラーなどでは受け付けるのだが、7月の頭の方に電話で連絡が来ていたため、7月14日に車を入れて、15日から車検作業に入るという予定を組んで貰っていた。
今回で5回目の車検となるのだが、5回目という事はこの車を購入して11年が経過する、という事を意味する。
正直、今まで乗ってきた車で10年を超えて乗っている車というのは初めての事である。
通常は車の売価を気にして7年くらいで下取りに出して新しい車と入れ替えるというサイクルを採っていたのだが、今回は走行距離が伸び悩んでいる事から、10年を経過してもまだ同じ車に乗り続けている。
というその走行距離だが、11年経過で6万kmを超えていない。58,300kmほどしか走っていないのである。単純計算だが、年間5,300kmほどしか走っていない事になる。
ま、介護生活になってしまうと、ホントに出かけるという事がまずなくなるので、通勤と買い物にしか使わなくなる。だから年間5,300kmと言われても、逆にそんなに乗っていたのか、とすら思えてくる。
というわけで、今乗っている車は私が乗ってきた今までの車よりも長い時間乗っている。
だから5回目の車検という、今まで経験した事のない領域の点検を受ける事となった。
ディーラーに車を納めに出向いた際、車検の内容についての説明をいろいろと受けた。
もともと点検パックに入っているので、基本的な点検に関しては料金は支払済みなのだが、追加で発生する内容などについては、それに加算されて車検を受ける事になる。
そうすると、お薦めの点検が次から次へと出てくる。
まぁ、11年も経過する車だから、改めて手を入れてやるべき事が多いのだろうと思うが、それらを全部組み込んで車検を受けると、点検パックに予め入っていても、金額はかなり高めになってしまう。安全を考えると、ある程度は避けられないのかもしれない。
車検の総額
で…車検の内容説明を聞き、追加で行う作業を決めるわけだが、結局安全に関わる部分の作業はそのまま残し、エンジンの出力強化などの項目は除外する事にした。
距離的にもうそんなに遠くに出かけるという事もないし、日常生活で使えるレベルで問題が無いが、安全という部分に関しては疎かにしたくなかったので、結局は初期段階の見積で10万円程度になった。
…嘘でしょ? と思ったが、今回はディスクブレーキの研磨やパッド交換、それにボディ下周りの再塗装なども入っているので、前回の車検よりも3万円近く高くなっても仕方が無いと言えた。
とにかく、距離は乗っていなくても時間は経過しているというのが今の車なので、交換が必要な部品がどれだけ出てきても不思議ではない、と考えると、これはもう仕方が無い、としか言えない。
担当者の話だと、実際に状況を確認して、清掃のみで交換不要なものが出てくる可能性もあるので、価格は変わる可能性はある、とのことだったので、Maxで10万円ちょっとと考えておけば良いだろう、とのことだった。
…うーん、安くなれば良いのだが。
代車
一応、時間がかかることなので、代車を用意してもらっているのだが、この代車に関しては料金は請求されないようである。
乗っただけのガソリンは入れて返す必要はあるが、その程度の出費ならまぁ仕方が無いといったところか。
代車は何故か日産の軽自動車「OTTI」のおそらく標準グレードのもの。
既に生産終了の車種なので、新しい車ではないのだが、この車に乗ると、いかにN-BOXがしっかりした車かということがよく分かる。
乗り込んでドアを閉める時の音などが明らかに違う。
N-BOXも軽自動車なので普通車よりも軽めの音がするのだが、OTTIはさらに軽い音がする。
またハンドル周りも妙にチャチに感じる。
昔、スズキやダイハツの軽自動車とHONDAの軽自動車の決定的な違いということに関して記載されたネット記事を読んだことがあるのだが、HONDAの軽自動車は設計の際に使用するパーツをまず普通車のパーツからの転用で考えるという。たとえばパワステのモーターに関しても、最初からブラシレスモーターで検討したりするそうで、そこら辺に質の違いが生まれるのだとか。
ま、ホントかどうかは別としても、いざこうやって体験すると、N-BOXが軽自動車で売れ続けているという意味がよく分かるというものである。
というわけで、5回目の車検へと突入し、私としては異次元の領域へと踏み込んだ。
最終的な価格が幾らになるのかまだ未定だが、高くならなければ良いな、と思いつつ、連絡を待とうと思う。