なぜこの名前になったのか? 前の名前ではダメだったのか?
ブランド統一
ジャパンネット銀行が4月5日付で「PayPay銀行」と名称変更した。
変更となったのはほぼ名称のみで、既存のキャッシュカード、トークンアプリ、VISAデビットをそのまま利用可能で、銀行コードや支店名、各支店番号、口座番号なども一切変わらない。
ただ、唯一変更となったのは、スマホで利用するアプリが変わり、ジャパンネット銀行の「残高確認アプリ」が「PayPay銀行アプリ」と名称が変わり、その機能としてキャッシュカード不要でセブン銀行ATMでの入出金やカードローンの借り入れや返済が可能になった。
この機能、スマホATMという機能で、キャッシュカードをATMに挿入する代わりに、アプリでATM画面に表示されるQRコードを読み取る事で、入出金やカードローンの借り入れ、返済が可能になるのである。
このアプリは当然だが振り込みも可能で、このアプリ一つでネット銀行の機能のほとんどを賄う事ができる。それは特別新しいものではなく、ジャパンネット銀行から引き続いた機能だが、今回の「PayPay銀行アプリ」になった事で、ネット銀行統合アプリとして新生した、という感じで受け止めれば良いかも知れない。
このように、機能などを統合したように、Zホールディングス傘下の金融サービスをすべてPayPayブランドに統一する取組みの一環として、今回ジャパンネット銀行がPayPay銀行に名称変更した、というワケである。
ちなみに同傘下の証券会社「One Tap BUY」も「PayPay証券」へ名称変更している。
提携ATM
名称変更した事で、私的にはちょっと残念な感じはある。
何より、名称としてあまりにもキャッチーすぎて受け付けにくいというのがその理由である。
何故PayPayという名称にしたんだろう…。そんな疑問は、そもそもPayPayが始まったときにも感じたが、まさかこれが統一ブランドの名称になるなど、その時には思ってもみなかった。
個人的にはジャパンネット銀行の方が名称的には良い名称だと思うのだが、Zホールディングスからすると、キャッチーな名称ゆえにPayPayに決めたのだろうと思う。
で、このPayPay銀行の取引を利用できる提携ATMだが、セブン銀行の他にもイオン銀行、ローソン銀行、ファミマ系Enet、ゆうちょ銀行、三井住友銀行と以前と変わらないATMが利用可能だが、先程説明した「スマホATM」機能が利用できるのは、あくまでもセブン銀行ATMだけのようである。
これがもっと他提携ATMでも利用できるようになれば、スマホATM機能も便利になるのだろうが、今の状態だと普通にキャッシュカードを使って取引した方が手軽かも、と感じるかも知れない。
ただ、スマホ一つ持って外出し、出先で出金する必要性が出た際、セブン銀行でスマホだけで出金できる環境があるというのは、便利な状況かもしれない。
名前は気に入らないが…
正直、PayPayという名前は気に入らないが、何だかんだとPayPayは使いやすいと私は思っている。
QRコード決済としてのPayPayもそうだが、今回のジャパンネット銀行がPayPay銀行として新生した後に関しても、他との連携でより便利になっていくような感じがする。
それだけに、名前は気に入らないが使わないという手はない、というのが今の私の率直な感想で、おそらく今後も使い続けていくことになるだろう。
実はPayPay以外にも、QRコード決済をいろいろ試したのだが、唯一他でも使っていけそうかな、と思ったのは「d払い」くらいで、その他はホントにイマイチという感じで、結局いつもPayPayを使っている。
そのPayPayが今後銀行機能も統合されていく事を考えると、今よりさらに使えるものになっていく事は容易に想像が付くわけで、よほどこの先問題がない限りは、この先も使い続けていくだろうと思う。
三菱UFJ銀行のATM手数料値上げ問題からジャパンネット銀行へと私のメインバンクを切替え、その流れでPayPay銀行と移り変わったわけだが、その選択は案外間違っていなかったのかも知れない。
PayPay銀行
https://www.paypay-bank.co.jp/