HDDは消耗品。使えている内に新しいものに交換しよう。
ストレージの交換のために
自作PCを作っている人であれば、このような事を今更言う迄も無いのだが、HDDというストレージパーツは消耗品である。
最近はSSDがストレージの主流になっているとは思うが、大容量となれば未だHDDが主役になる事は言う迄も無い。
今まで4TBのHDDを主体に使ってきていたのだが、部分的に8TBのものに交換していて気づいたが、案外8TBのHDDは使い勝手が良い。密度が高いHDDなので、データ損失があると、とても被害が大きくなるが、その被害が出る前に消耗品として割り切り、新しいHDDに切替えていくのが正しい使い方である。
その為に、私はHDDのデュプリケータも購入し、当Blogで記事にもした。デュプリケータがあれば、既存のHDDをそのまま丸々複製し、あとでパーティションを拡大してやれば容量の増えたHDDとしてそのまま交換する事ができる。
なので、ストレージを消耗品として交換したりする人は、デュプリケータを一つ持っておくと良いのではないかと思う。
4TBより8TB
4TBのHDDは価格的にも安くなり、1万円以下で購入する事ができる。
8TBのHDDは安くなったとは言え、未だ13,000円は超える価格ではある。
だが、私は断然8TBのHDDをお薦めする。
理由はいくつかあるが、物理的なストレージ数は減らした方が良いという事と、大容量であればアクセス速度に多少有利であるという事である。
SSDなら容量の大きいものの方がアクセス速度がかなり速いなどのメリットも大きいのだが、HDDの場合、10TBを超えるようなHDDでもないかぎり、アクセス速度に大きな差はないとはいいつつ、やはりそれなりに速くなるので、私としては4TBと8TBなら容量は大きい方が良いだろうと思っている。
さらに拘るなら記録方式にも拘りたい。
新方式の「SMR」は、価格的にメリットはあるものの、性能面では「CMR」が有利になる。今までは「CMR」では価格の安い8TB HDDはあまりなかったのだが、ここにきてWestern Digitalから8TB HDD「WD80EAZZ」という「CMR」で新方式の「SMR」と同じレベルの価格の製品が登場した。
であれば「WD80EAZZ」は実にお薦めできるHDDと言えるのではないだろうか。
Logitec SMR?CMR?HDDの書き込み方式は2種類
https://www.pro.logitec.co.jp/houjin/usernavigation/hddssd/20190207/
SSDの価格はHDD並になるのか?
SSDの価格が安くなっている、というのは、自作PCを趣味としている人であれば実感しているとは思う。
だが、大容量のものになればなるほど、未だHDDの価格に追いついていないというのもまた事実である。
何れはSSDはHDDに取って代わる、と思われるストレージであっても、未だ安定して大容量記憶装置として検討されるのはHDDである。
一番分かりやすい例でいえば、4TBというストレージがHDDだと8,000円前後で購入できるものが、SSDだったらどうなのか? という事。SSDだと80,000円ぐらいはする。これが2TBだと、HDDなら6,000~7,000円だがSSDだと一番安いもので25,000円ほど必要になる。
ほとんどの人が安心して使っていける容量は、おそらく1~2TB程度、PCゲームを楽しんでいる人であれば4TBは欲しいだろうから、この価格差がある以上、全てのストレージをSSDにしていくというのは難しい話だろう。
徐々に価格差は小さくなってきているが、SSDがHDD並の価格になるまでにはまだまだ時間が必要であり、その時間はほとんどの人は読めないのではないかと思う。もちろん私にもわからない。
アクセス速度を考えると、HDDよりSSDを使いたいという気持ちはほとんどの人が持っている。だが、前述の容量の問題でSSDだけを使って行く、という時代にはまだ至っていない。
またHDDをより高速に利用するために、キャッシュとしてSSDを利用する技術もあるにはあるが、私は過去にIRSTというIntelのOpteron Memoryによる高速起動機能で非常に厄介なトラブルに遭った事があるので、こういったSSDをキャッシュとして利用するドライブはデータがいつ消えても構わない、という諦められるデータが入っているドライブにしか使えないと思っている。
こうした理由から、まだしばらくはSSDとHDDを併用していく時代は続いていくだろうと思う。
というわけで、今回お薦めしたい8TB HDD「WD80EAZZ」は、記録方式CMRを採用しつつSMR並の価格の安さを実現したものである。個人的にはお薦めなHDDなので、消耗品の交換として、また容量のアップグレードとして検討してみてはいかがだろうか?
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