iPadを最初に購入しようと決意した当初の目的とは、途中で変わってしまった。
迷いに迷ったiPad mini
私がiPadというタブレット端末を購入しようと考えたのは、第6世代iPad miniが登場する事がわかった2021年秋前頃の事である。
当初から、手帳を電子化したいという気持ちがあって、さらに電子書籍を手頃なサイズで実現できるデバイスとして、iPad miniくらいの大きさが最適だろう、と考えた為である。
その頃は、同時にAmazonからKindle PaperWhiteの第11世代の話も浮上していて、電子書籍デバイスに関しては自分でも迷う所があったのだが、手帳をとにかく電子化する事を考えれば、iPad miniという選択肢はとても妥当なものと思えた。
だが、私はiPad miniの購入を躊躇った。
迷った理由はゼリースクロール問題があったためで、何故今回のiPad miniだけ、液晶パネルの配置を90度ずらしたのか、その理由が知りたかった。もしいつもと同じ方向で取り付けられていて、他端末と同じ動作だったなら、iPad miniを購入していたと思うが、この第6世代iPad miniだけ配置が異なる事に違和感を覚え、結局年越しまで迷う結果となった。
iPadの可能性
だが、このiPad miniの購入を迷った事は、後々私としては良かったという結果となった。
iPadというタブレット端末を利用していく上で、さらに有効な活用方法を知るキッカケになったからだ。…いや、その活用方法としては既に知っていたのだが、改めてその有用性を知った、という感じだろうか。
その有用性とは「iPadを勉強する為のデバイスとして活用する」というものである。
iPadで電子ノートを構築する際、そこにはPDFを取り込む事もできれば、画像を取り込む事もできる。さらに言えば、そこに手書き情報も加えることもできれば、テキストデータを埋め込む事もできる。
また、取り込んだ画像でしかない文字データを、OCR機能でテキスト化して埋め込む事も可能となると、これら機能を活用する事で、非常に便利な勉強ツールになる。
今まで単機能でこれらの機能を工夫して利用する必要があったが、Split Viewなどでマルチタスク化して利用する事で、それらが比較的簡単にシームレスに利用できるようになった事は、よりiPadを便利に使えるようになるキッカケだったように思う。
YouTubeで、比較的これらを簡単に説明している動画があるので、紹介しておく。
人気動画なので既に知っている、という人も多いと思う。
そして、これらの事をしようと思ったら、iPad miniというサイズでは小さすぎる、と判断し、直前でiPad Proを選択した。その判断は、今だからこそ言えるが間違っていなかったと思う。
ちなみにiPad Airを選択しなかったのは、容量の問題である。256GBが少ないとは思わないが、私はiPhone Xですら256GBなのでiPadならもっとデータをストックするだろうと考えたが故である。
iPhoneやPCとの連携
iPadの活用で、もう一つ重要なのは、iPhoneとデータ連携が簡単だという事である。
iPadで作成した電子ノートデータを、iPhoneでも見る事ができるというのは、手持ち荷物が限定された状態であってもデータの利用が可能だという事になる。
私は電車移動しないのでiPhoneとの連携機能にはあまり意味を持たないのだが、電車移動が多い人には効果的な機能と言える。
また、前述の動画でも紹介されていたが、Ankiという暗記アプリがここでも利いてくる。
AnkiはiPhoneであってもiPadであっても、同一のアカウントであれば一度課金すれば両方で利用できる。しかもデータの同期もとれるので、iPadで作成したデッキをiPhoneで使用する事もできるし、何ならiPadで作る事が難しいデッキであっても、PCで作ったデッキをiPhone、iPad双方に同期して使用する事もできる。
PCでデッキの基本を作って、iPadで画像の取り込みを容易にし、iPhoneでどこでもAnkiアプリを使用する…こういったデバイス毎の得手不得手を超越してデッキの作成が可能なのである。
ここでいうPCはWindowsでもMacでもどちらでも良い。より連携を強めたいならMacになるだろうが、Ankiに関して言えばどちらであっても問題はない。
おそらく、その他のアプリでも同じような連携が取れるものがあるのではないかと思う。
どちらにしても、勉強したりするデバイスとして、iPadほど有効に利用できるデバイスはそうないのではないかと思う。
学生の人はもちろん、社会人で資格取得の為に勉強したい人は、iPad活用は絶対的に有効なので、ぜひ自分で情報をかき集めてみて欲しい。
その際、おそらく最終的にはiPad miniではなく、iPadやiPad Air、iPad Proという、10インチ前後のパネルをもったデバイスを選択した方がよい、という判断になるだろう。
それは即ち、より直感的なペン入力を考えた結果ではないかと思う。