Mini-ITXでPCを作るなら、こういうケースで作ってみたい。
夢のX68000風
先日、何気にTwitterのタイムラインを眺めていたら、X68000の姿をしたPCを見かけた。
何だコレ…と思って、そのリンク先に飛んでみたら、そこには夢のワンダーランドが広がっていた。
なんじゃこりゃーっ!
(画像はコチラからの引用)
zinichiの日々是上々
https://zinichi.net/
最強の自作PC用ケース ITX68000の紹介!
https://zinichi.net/home/retro-itx68000-showcase01/
初代X68000とX68000Expert、X68000XVIが並んだ画像だが、何かが違う。
そう、これは本物のX68000ではなく、Mini-ITXを搭載できるPCケースなのである。
サイズも実物のおよそ1/2と小さいのだが、その姿はX68000のミニチュアのような感じ。
材質は樹脂のようで、おそらく3Dプリンターでテストモデルを作って、それを元にある程度量産したものではないかと思う。サイトを見ると、1台分の出力に5日ほどかかるとの事なので、3Dプリンターからの出力品で間違いないようだ。ホント、良く出来ているだけにスゴイという言葉しか出てこない。
魅惑のツインタワーは、正面から見ると再現されているが、裏面をみると実際には繋がっている。ま、この辺りは搭載する電源などの大きさを考えれば致し方ない所だろう。
配布されているキットには、X68000やSHARPのロゴステッカーは付属しないとの事だが、これは自作しようと思えば何とかなるレベルか。最近は熱転写プリンタがほぼ全滅してしまっている時代なので、ちっょと難易度は高めかもしれない。
どちらにしても、このキットを使えばミニチュア的X68000のPCが作れる事になる。
空間的にはかなりタイトなものになるだろうから、搭載できるパーツにイロイロ制限はあるだろうが、楽しいPCになる事は間違いない。
金属製のケースはどうなった?
そういえば、昔、スチール製だったか、アルミ製だったか忘れたが、フルサイズのX68000風PCケースを制作しているという話もTwitterで見かけた気がするが、その後どうなっだのだろうか?
当Blogの当時の記事を探してみたら、2015年5月9日にアユートのProject Mが企画して長尾製作所が作成するケースが試作展示されたという記事が見つかった。
先程の樹脂製1/2サイズケースと同じく、Mini-ITXを搭載できる金属製のX68000ケースとして作られているもので、イベントで実際に売られるならいくらがよいかのアンケートを採っていたようだ。
このケース、その後どうなったとかいう話を全く聞かなかった。途中で頓挫したのだろうか?
調べて見たが、どうもその後ほぼ話は出てきていないようだ。よく調べて見ると、アルミ削り出しで試作したようで、価格的にとんでもない価格になっている事が予想できる。
重量も20kgくらいのものになっているようで、そりゃ確か重すぎて問題かなとは思う。
ただ、魅惑のPCケースである事は間違いないので、クラウドファンディングとかで誰か企画しないかなぁ、とか思ってしまう。
…自分でやればいいじゃねーか、とか言われそうで恐いが。
あこがれのX68000
レトロPCも含めて、過去に発売されたPCで好きなモノを挙げろと言われたら、私はその第1位にX68000を挙げるだろう。
他にも、Mac G4 Cubeとか魅力的なPCは他にもあるが、X68000ほどインパクトがあり、憧れたPCは他にはないと断言できる。
PC黎明期の製品だったという事もあるが、あのツインタワーには夢がたくさん詰まっていたし、そこから生み出されるもの全てが、未来に可能性を感じるものだったと思う。
当時から比べると、今の時代の方が圧倒的に出来る事も多いし、出来ているものがリッチになっているのに、何故か昔のPCの方が夢を感じられるというこの不思議。
イマドキの人には理解が難しいかもしれないが、感覚として理解できる人もいるのではないかと思う。何故か昔の製品には見えてくる何かが違うように思える。
論理的でない話なので、何言ってんだ、と言われそうだが、イマドキの人がカセットテープに魅力を感じるのと似ているかもしれない。
環境が異なるので、今の時代にそういった魅惑のアイテムを作る事ができるのかはわからないが、ひょっとしたら今のAppleやSonyの製品は似たようなところがあるのかもしれない。
性能とかそういうのではなく、人を惹きつけるプロダクト。
多分そういう事なんだと思う。
何はともあれ、1/2サイズとはいえ、X68000風のPCを作る事ができるキットが存在している。気長に待てる人は、アクセスして問い合わせてみては銅だろうか。