まずは仕様が公開されないかな、と。
HACKER’S EDITION
株式会社瑞起は当初「X68000 Z LIMITED EDITION」の仕様の発表を10月8日に予定していた。そして同日にその予約も開始する予定だったが、よりユーザーに満足できるような製品を目指すとして、詳細の発表や予約開始を延期する事を発表、その後の動向が気になるところだった。その後、瑞起はより良い製品にするための改善案を求める事を木亭とした「X68000 Z HACKER’S EDITION」のモニター募集を行う事を発表、予告していた。
その流れに動きがあった。
どうも「X68000 Z LIMITED EDITION」のモニター募集は11月中旬に開始の予定のようで、公式Twitterにてその情報が出された。
HACKER'S EDITION募集は11月中旬に開始できるよう、準備を進めております。今しばらくお待ちください🙇♂️#X68000Z #X68000 pic.twitter.com/F2M6kLfmEO
— 株式会社 瑞起(ZUIKI Inc.) (@ZUIKIInc) November 7, 2022
Twitterで発表された際に使われた画像には、試作機だろうか、本体が写されており、本物であれば5インチフロッピーディスクが入る位置に、何か黒い板状のものが差し込まれている画像になっていた。
以前のモックの写真でもここには何か差し込めるような感じがあったが、確かに何かが入るようである。
大きさ的に予想すると、SDカードではないかと思われるが、もしそうであるなら、外部とアクセス機能がX68000Zには用意されている、という事である。
まだ仕様が発表されていないので、具体的に何がどうなのかは不明だが、何か期待できるような気がする。
その話はさておき…
私が気になっているのは、モニター募集時の本体エディションである。
モニター募集の際の本体名を「X68000 Z HACKER’S EDITION」としているところに何か違和感を感じている。
製品名は「X68000 Z LIMITED EDITION」とされており、Limited、つまり限定と銘打ったものになっているのに対し、モニター時はHACKER’S、つまり情報を覗き見るような銘になっている。
この両者に違いはあるのだろうか?
というか、何故モニター時の製品は「X68000 Z HACKER’S EDITION」なのだろうか?
メンテナンスモードか?
メーカーではないので、当然この答えに明確なものを持っているわけではないのだが、予想されるのは「X68000 Z HACKER’S EDITION」は一種のメンテナンスモードを公開しているエディションではないか? という事。
どんな製品でもそうだが、ユーザーが使用するモードは、一定の安全を確保するため、不適切な設定ができないモードで動作している。
コンピュータの世界でもそういった事はよくある話で、CPUなどではプログラムを開発する上で、スーパーバイザモード(カーネルモード)というモードが用意されている。
このモードは通常のアプリケーションを動作させるユーザーモードと異なり、OSの中核部が動作するモードで、全ての命令を制限なく実行できるモードを言う。
つまり「X68000 Z HACKER’S EDITION」は、このスーパーバイザモードのようにいろいろな設定が最初から変更できるように作られたものではないか? という事である。
HACKERなどという言葉を使っているところを見ると、安全マージンを取った製品ではないだろうと思われる。
実際には実機をみない事にはわからないが、少なくとも市場に出回るものと、何かしら違いがあるだろうと思われるだけに、最終的にはプレミア製品になりそうな予感が…。
PC然とした製品だったら…
仕様が出てこないので「X68000 Z LIMITED EDITION」もどういった事ができる製品なのかは未だにわからない。
だが、もしTwitterで公開されたようにSDカードを使って外部のプログラムやデータをやり取りできるものになったとしたら、それはもうエミュレータで動作するPCと言っても過言ではないように思える。
かつてのX68000のように、human68k(もしくはSX-Window)を起動させ、そこからプログラムを起動、ゲームならそこからゲームが始まり、開発環境ならその上でエディタが起動する…そんな製品なら、まさしく過去のX68000の復刻とも言えるものになる。
瑞起が最終的に目指しているものが、どういったものなのか? それもまだ見えていないが、少なくとも何かしらで外部とデータのやり取りができるだろう事、そしてキーボードでテキストを打つ事ができる事を考えると、かなりPC然とした機器になるのではないかと思う。
その場合の価格だが…冗談抜きで68,000円とかになりそうな気がするのは私だけだろうか?
とにかくまだ情報が何もない状況なので、予想しかできない。
ただ、得られた画像などから想像した時、このX68000Zというアイテムがとても魅力的である事は間違いが無く、期待出来る製品になるだろうと思っている。
できれば…先日発売された、メガドライブミニ2に接続できるサイバースティックが、このX68000Zでも使用できるといいなぁ、という事。その使い方ができる事こそ、ロマンというものである。
瑞起 X68000Z 公式ページ
https://www.zuiki.co.jp/x68000z/
瑞起 Twitter
https://twitter.com/ZUIKIInc