FFの名作がまとめてセールに。
差がついていたSteam版
スクウェア・エニックスが展開している旧ファミコンタイトルのリマスターの一つとして、ファイナルファンタジーの6作目までのリマスター版がある。
ピクセルリマスターと呼ばれるそのシリーズは、Nintendo Switch版やPS4版として発売していたが、同時にスマホ版とSteam版(PC)も発売された。
どちらも同じ開発なのかどうかはわからないが、何故かNintendo Switch版とPS4版に関しては機能アップデートが施されたりしていたが、スマホ版やSteam版はそうしたアップデートが行われない状態だった。
この事に不満を漏らす人が多かったという事なのか、今年に入ってSteam版にはver1.1.0として経験値獲得量の0~4倍への変更機能、エンカウントのON/OFF、BGMのアレンジ/オリジナルの切替え機能、フォントタイプの切替え機能といった機能の追加が行われた。
他にもメニューに関する追加や調整、演出などの調整や変更が行われたので、これでSteam版もNintendo Switch版やPS4版と同等になったと言えるだろう。
専用コンソールの必要性がないSteam版は、ある意味コンソール機の世代交代とは無関係で居られるので、導入しやすいというメリットがある。
そういう意味で、Steam版のアップデートはとても意味のあるものではないかと感じる。
春節のセール
このアップデートされたFF I~IV ピクセルリマスターだが、今、春節を対象としたセールを実施している。
1タイトルあたり20%割引セールになっているのだが、なんと1~6作までのバンドル版だと38%引きの7,340円セールになっている。
通常だと6タイトルバンドル版は11,760円の22%割引なのだが、それが7,340円である。随分お得と言わざるを得ない。
ファミコン/スーパーファミコン初期6作は、限られた性能の中で如何にして演出するか? というアイディアが多分に含まれた名作ぞろいである。
特にスーパーファミコンで発売されたIV、V、VIはその表現も多彩になり、当時としては非常に高品質だった事から、未だに印象に残っている人も多いのではないかと思う。
リマスターされるだけの意味のある作品でもあるので、未プレイな人は一度オリジナルがどんな作品なのかを知ってみるのも良いと思う。
現在世界で3000万アカウントを達成したFF14も、過去のFFシリーズをオマージュしているところもあるので、そうした逸話を知る意味でも、このリマスター作品をプレイする意味はあると思う。
コンテンツ飽和の時代
昔はとにかくいろんなゲームをクリエイターの創造力に任せて開発するしかなかった。
だが、今はいろんなジャンルの作品が多数作られた事から、コンテンツは飽和気味になってきている。
ハードウェアの進化から、既に再生不可能なタイトルもある事から、そうしたタイトルの復刻をするという試みもかなり前から行われており、一定の評価は得られている時代である。
ただ、リメイク、リマスター、リテイク等々、いろんな言葉が使われ、いろんなやり方で復刻されている中で、あくまでもオリジナルの良さを残した復刻として、FFシリーズはピクセルリマスターという表現で復刻している。
オリジナルは得てしてチープな見た目と感じる事が多いが、それはリッチコンテンツになれた目で見ているからであり、それでもこのチープな画面が思い出として強く心に残っているのにはちゃんと理由がある。
昔のゲームは、その表現がチープであるが故に、自らの創造力でその見た目のチープさを補っているところがある。だからこそ、心に残るのであり、強烈なイメージとして心に焼付く。
昔の良作が未だに根強い人気なのは、まさしくその補正された思い出効果がそうさせていると言えるのでは無いだろうか?
というわけでセールである。
旧作をまとめ買いできるチャンスなので、気になる人にはオススメである。