カテゴリーをゲームにしようかどうしようかさんざん悩んだあげく、結局ハードウェアの話なのでPCに区分。
そろそろそこら辺のガイドラインを決めた方がいいのかもしれないなぁ…と、自分の日記ごときで悩んでしまった自分がちと悲しい今日この頃。
どうせ見てる人はかなり限定されてるワケだし、そこまで深く考えなくても…と思っては見たものの、Webという全世界に公開しているという責任をちょっとだけ加味して、ちょっとだけ真剣に考えることにした。
で、そのハードウェアの話。
任天堂Wiiはおそらく2006年中に次世代ゲーム機と呼ばれていた機種の中では日本でもっとも販売されたハードウェアだと思うが、唯一ビデオ再生機能を搭載していない機種でもあった。
PS3はDVDのみならずBlu-ray、SA-CD(廉価機は再生できない)なども再生できるスーパーAV家電だが、Xbox360も基本的にはDVDも再生できるしドライブの追加でHD-DVD再生も可能。
しかしWiiだけはDVDドライブを装備しているにもかかわらず、コーデックのライセンス関係で価格が上がるという理由で、ビデオ再生機能は一切搭載していなかった。
これらの状況から、任天堂は2007年冬に向けDVD再生機能を搭載した新型Wiiの発売を予定していたのだが、それらがどうも来年に持ち越しになる。
持ち越した理由としては「年内は現行機種を製造することで生産効率を高め、日米欧の要求需要にできる限り応える事を優先するべきとの判断」らしい。
まぁ、どこぞの“アレ”のように、生産の目処も立たないまま発売して品薄状況を作り、存在製品としてレアリティを高めるという手法もあるにはあるが、任天堂はそこら辺がかなりオトナであり、まず供給する事を最優先したという事らしい。
ま、子供相手商売という事を考えると、この判断は間違ってないだろう。
しかも、他機種にない“何か”を搭載するのでなく、単にDVD再生機能を搭載するというだけの事なのだから、今更急ぐ必要もない。
ただ、もし搭載される機能が追記型DVDドライブによる書き込み機能だったなら話は変わる。
Wiiは基本的に本体内にある512MBのフラッシュメモリを最優先にアクセスするため、SDカードスロットはついているものの、そこからゲームのセーブデータ等を直接読み込む事ができない。
おそらく、この処置はゲームデータ改造ツールのつけいる隙をなくすために執られたものと考えられるが、これが思いの外面倒であり、また最大容量が512MBである事も今後問題となる事は間違いない。
というのは、DVD-Video視聴が可能となるという事は、今後ネットによる映像コンテンツを扱う可能性が非常に高いという事を示唆している。
そうなると、書き込み領域が512MBではかなり問題だ。
せめてその512MBの一部をキャッシュ領域として利用して、どこか別の媒体にデータを書き込む方法を採らないと、大容量の映像コンテンツの記録ができない。
そこにSDカードを持ってくるというのも一つの方法だが、選択肢をそれに限定してしまうのはあまりにも惜しい。
そこで私的に考えられるのが、安価になったDVD-Rに書き込むという方法である。
SDカードも確かに安価になったが、DVD-Rをスピンドルで買えば、そのコストパフォーマンスはSDカードの比ではない。
…という、飛躍した発想をちょっとしてみた。
任天堂がこれらの機能追加を真剣に考えていて、ネットからのデータ書き込みでいろいろ試行錯誤し、結果年内発売がおぼつかない…というストーリーである。
実際、DVD再生機能を追加するなんて事は、何も悩まなくてもできる事。
ライセンスの問題とそれらを再生するソフトの問題はあるが、それらは何も大きな問題となるようなハードルはないと考えられる。
にもかかわらず、このDVD再生機能機種発表が行われた2006年冬から発売が2007年冬と1年も間を開けている。
1年という時間を空けたのは、発売直後の初期型Wiiの事を考慮しての事かもしれないが、さらに時間を空ける理由が、公式の安定供給という理由のみというのがどうにも信じられない。
任天堂はナニかを企んでいる。
それが私の見解である。
つか、希望。
たのむから企んでいてくれ…このままだとWiiのハードウェアとしてのおもしろみが薄れていく。
せっかく、開発コードがRevolution(革命)なのだから、他機種でやらない事をやって欲しい。
インターフェースは確かに革命的だったが、本体が革命的でないのはいただけない。
頼むから一考してほしい。