観た、といってもニコ動でまとめられたもの。
つまり、フルサイズでは観ていない。ホントはBlu-rayが出るまで待つつもりだったが、どうしても総統閣下のMADが見たかった為、ネタだけでも理解していないとマズイと思い、まとめ動画を観たわけである。
観た結論から言うと“近年稀にみる名作”と言えよう。
その動画の滑らかさも凄まじく、描き込みも丁寧。
そうしたクォリティ面も去ることながら、その展開の巧さに脱帽である。
ただ、どうしても現実的でなくなる部分もある。それはストーリーの展開上やむを得ないのかもしれないが、一つだけ納得のいく説明が欲しい部分もある。
それが“戦車道”が成り立つ本全国大会のルールである。
以下、ネタパレになるので、白文字にする。読みたい方は下記空白(と見える部分)をマウスで反転させて欲しい。
本作の根本的な部分になるのだが、何をもって行動不能と判定するのかがよく分からない。
例えば、履帯が破壊されても行動不能という判定にはならない。これは履帯は搭乗員たちで修復可能だからだ。
また、動力部を攻撃された場合に行動不能とて白旗が立つのも分かる。
あとは車体に砲弾が命中し、一定の加圧が計測された時も撃破と見なされ行動不能というのもわかる。
だが、履帯が吹き飛び、輪転まで含めて吹き飛んだ場合はどうなのか?
今回、12話のラストでIV号戦車が4話よろしくドリフトで側面に回り込むという作戦を採った。その際、あまりの横滑りで輪転ふくめて履帯が切れたのだが、行動不能という判定にはならなかった。
映像で見る限り、修復可能な感じには見えなかったのだが…
この決戦の結論は言うまでもなく、このような事態になっても行動不能判定とはならなかったが、何をもって行動不能という判定となるかが不明確な感じがした。
ま、明確な理由はあるとは思うが、そうしう説明が必要な所にこの作品の難しさを感じる。
ま、結論から言えば、そういう疑問点も残りつつも、本作は名作だったと感じている。
ちなみに私が観たかったという総統閣下の動画はコレ。
今から期待する限りである。
ちなみにもっと短いバージョンの総統閣下シリーズは放映後3時間くらいでアップされていたようだ。
職人、仕事早すぎだろw
何はともあれ、GIRLS und PANZER(以下ガルパンと略)は戦車というジャンルをより広く知らしめた名作と言える。
作品内に登場する茨城県大洗町では、とんでもない経済効果をもたらしている。
ガルパンをモチーフとしたあらゆる地元土産は即効で売り切れ、地元まで訪れる観光客も増えた。
しかもイベントまで行われ、待ちは賑わった。
よかっぺ大洗
http://www.oarai-info.jp/top.htm
特設ページ
http://www.oarai-info.jp/girls-und-panzer/
さらに、日頃売れない戦車のプラモデルも突然バカ売れし始めた。
同じような展開をしていたストライクウィッチーズ(通称ストパン)では、そのままではないが、第二次世界大戦中の戦闘機がモチーフとなっていた。しかし、プラモの売れ行きには大きな影響はなかったハズだが、ガルパンではそのままの戦車が出てくる事もあってか、突発的に戦車のプラモが売り切れになるほど売れ、普段はこない問い合わせが殺到した、という模型店もあるようだ。
恐ろしいまでの経済効果である。
よく日本政府が『アニメは日本の文化であり、重要な輸出産業である』みたいな事を言っていたが、こういう内地での観光産業にも寄与する所を意識して欲しいものである。
過去にも、ヱヴァンゲリヲンと連動した箱根も経済効果を発揮したし、らきすたでは鷲宮神社の人気が未だ継続している(正月限定かもしれないが…)。地場産業の一つとして捉えたのか、埼玉県はこうしたアニメとの連動を常に意識しているところもある。
今の世の中、市民がなかなか消費しないという経済消沈現象を嘆く産業は多いが、一定の生活レベルが難なく手に入る世の中になった今は、高度経済成長期のような産業体質ではモノは売れない。だからこそそこにデザインというものが意味をなし、また他産業とのコラボレーションに意味が出てくるのである。
特にそうした動きが明確に見えているのが音楽産業で、CDが売れない理由をネットからの不正ダウンロードだと決めつけていて、行政的に不正ダウンロードを罰則化までしてしまったが、結局売り行きは戻らなかった。しかし、一方でアニメ・ゲーム関連音楽などのCDはあまり落ち込む事なく売れている。その結果、オリコンチャートではアニメ・ゲーム系が一般音楽を駆逐している現象がみられ、また一般音楽でも売れているのが一部特化して宣伝効果のあるもののみになってしまった。一般音楽の売り行きが戻らなかった最大の理由は、前述した通り。市民の消費が絞られているから売れないのであり、その作品に魅力がないからである。
産業革命…とまでは言わないが、明らかに日本の産業は変革していかねばならない時期に来ている。問題はその変化をちゃんと理解しているかどうかであり、変化に対応していないのに、売れないのはそこに違法なものがあるからだ、とするやり方では、今後継続して産業を維持できない。
海外に輸出するもの、国内で拡大するもの、いろんな部分で、価値観が変わりつつある。
ガルパンはその一つの変化を確実に具現化したものと言える。
アニメなんてバカバカしい…と思っている人にこそ、この全体的な盛り上がりと経済効果を知って欲しい…そう思わせる作品がガルパンではないかと思う。
ここ最近は11話12話をPCでエンドレスで再生してBGVと化している。
例に漏れずガルパンのプラモも買っている。
久々にハマったアニメである。
ここまで売れると続編とか出来るのかが気になるところですな~。
返信
プラモ買ってるのかw
私は戦車のプラモって高いってイメージがあって手が出にくいなぁ。
返信
イメージ通りプラモ高いです。
キット以外にもモデルカステンからリリースされている
可動履帯を購入したり真鍮製の砲身を購入したり。
あと、キットのままでは作中の戦車には成らないので各種タミヤ製やドラゴン製キットから別パーツ流用等金銭的敷居もさることながら資料集めなども大変です。
AFV恐るべし。
簡単に手を出すべきじゃないですな。
返信
記事の反転部分に言及するのはいいのかな……?
まぁダメだったら消してもらうとして。
「転輪」については交換しているシーンもありますよ。(黒森峰が)
ただ回っているだけの部品なのでセーフなのでしょう。
「動輪」まで逝くとダメなのかどうかは画面にはでませんでしたが。
ひっくり返って砲身が折れただけのヤークトパンター(だったっけ?)に白旗が出ているあたり、「エンジンが生きてて砲塔機能が使えるかどうか」が判定基準になっていると考えるべきでしょうかね。
返信
一ヶ月も前の記事なので、全てをオープンにして語っても問題はないかな。
>うめーさん
返信をあえてしなかったのですが、とりあえず一言。
趣味広げすぎ…。
ほどほどにしないと、破綻するでw
>ミネバ様某♪さん
戦車道の公式ルールについてですが、確かに言われる通り転輪の交換はプラウダ戦の時に大洗でもやってますね。三突が履帯を破壊されたとき、転輪までイッちゃってますから。
なので転輪交換はOKなのでしょう。
今の所確実に行動不能判定となるのは動力が破壊された時であり、それ以外は曖昧という感じだと思う。
それと、見ていてコレも確実かな…と思ったのが、横転した時。言われている、最終話のヤークトパンターが砲身が折れて逆さまになったのもそうですが、一年生チームが砲撃されて横転した時も白旗が出たので、これが砲撃によるものなのか、それとも横転したためかが一つの基準になるかな、と。
でもたしかに「砲塔機能が生きているか?」というのも一つの基準かもしれませんね。
攻撃できなければ、相手の自滅を待つ事しかできなくなりますから。
ただ、BD4巻に戦車道について書かれた冊子が特典として付いてきました。
それによると、結構審査員の裁量によるところが多いようで…
謎はまだ深まるばかりですwww
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