ちょっと前になるが、仕事でノートPCが必要という話題の続き。
低予算で…と当初考えていたのだが、自分の中で用途が拡大してしまい、どうも低予算で済ませられる中古ノートPCのスペックとコストを比較すると、中古ノートPCにする意味が薄れてしまってきている。
というのは、私が狙っている中古ノートPCが国内メーカー品だったりするため。だから中古でもそれなりの価格に跳ね上がってしまうのだ。
その為、既に持っているVAIOノートZの内蔵HDDをアップグレードして…という手段を前回は考えたのだが、ハードルは高いわ、部品価格が結局は高いわで、余りコストメリットがないという事もわかった。
なら…今からちょっとずつ予算構築して、Haswell搭載可能時期に新品ノートPCを買うというのはどうだろう? と考えた訳である。
もちろん、ここでいうHaswell搭載という所に大きな意味がある。
Haswellは、内部アーキテクチャに関しても、省電力性に関しても、そして内蔵GPUに関しても、モバイルのIvy Bridgeを超えるCPUである。特に注目したいのは、新しい電力管理システムで、ノートPCでの運用をかなり楽にしてくれるハズだ。
さらに、内蔵GPUはGT2グレードなら必要十分、GT1搭載タイプであっても、中古ノートPCと比較するのが失礼なくらい性能が違う。まして最上級のGT3なら、イマドキの3Dゲームをプレイしてもかなり快適に動作してくれる。
このパフォーマンスに対して、省電力性はというと、従来と同じレベルのバッテリー容量を搭載したモデルなら10時間程度は普通に動作するとしている。Ivy Bridgeの17w版を搭載したNECのLaVie Zなどは、33Whのバッテリーで7時間(日本のJEITA基準)は動作するとしているが、これがHaswellならさらに長時間動作する、という事になる。
この辺り、AMDのAPUでも同じような結果が得られるのかも知れないが、残念ながらAPU搭載のノートPCというのがあまりない。総合的なパフォーマンスで言えばHaswellの方がずっと高性能になってしまうため、おそらくHaswellが発表になった後に登場するノートPCの大部分はHaswellを搭載してくるだろうと思われる。
と、ここまで読むと、価格なんかまるで気にしていないように思われるかもしれない。
正直、スペックを語れば価格など度外視になるのがパワーユーザーというものである(爆)
しかし、やはりそこは現実を見なければならない。
幻想と現実の狭間でより長く使える最適解を求めると、今の所予算的に約10万円という価格が浮かんでくる。中古で3~4万円のノートPCと10万円の新品ノートPCの違いをどう考えるか? 多分、この判断は個人によって変わってくると言える。
私的には、なんとか絞り込んで10万円レベルの新品ノートPCの方が最終的なコストメリットが大きいように思えている。というのは、今の世代のノートPCは性能がダントツ良いのである。
3~4万円の中古ノートPCだと、運が良ければCorei5の物件があるが、通常はCore2 Duoクラスになる。Core2 Duoおよびその内蔵GPUの性能と、Haswellの性能で考えると…これはもう価格対効果はHaswellの圧勝ではなかろうか?
ただ絶対的コストが高い為、手が出にくいというのがHaswell搭載ノートPCの一番の問題なのである。
Haswellのデスクトップ版は6月2日、モバイル版は多少遅れて8月くらいに登場する、と言われている。おそらく各PCベンダーはそれに併せた商品企画を既に進行させているだろうから、それらの動向がハッキリするまで、私はとりあえず貯めるものを貯め続ける方向で考えるとしよう。
実際に、貯めても買えない…という判断が下されれば、また別のプランを考えるだけである。
本当なら、すぐにでも必要なノートPCだが、個人で用意するものである以上、ランニングコストを重点的に考えたい。