エリア51は偵察機の着陸場

 8月17日の事。
 米CIAがネバダ州ラスベガスの北西に位置するエリア51の存在を認める文書を公開した。
 エリア51は、オカルト好きなら知らない者はいないぐらい有名な所。USAが地球外生命体(いわゆる宇宙人)をひた隠しにしているとか、UFOの目撃情報があるとか、いわくつきの場所である。
 しかし、今回発表された文書の内容によると、冷戦時代に米政府が開発したU-2型偵察機の試験場である、という事のようだ。

 U-2偵察機は、当時の民間航空機や他の軍用機の飛行高度よりも遙かに高い6万フィート(約1万8300m)を超える高度で行われており、情報が外部に流れる事のない共産国家、特に旧ソビエト連邦の偵察を主眼に開発されていた。
 秘密裏に開発されていたため、人里離れた砂漠地帯にある干上がった湖底を試験場に選定したワケだが、その場所がエリア51と命名されたワケである。

 こんな背景がある為、当時ではあり得ない高度を飛ぶ飛行機をUFOと誤認し、目撃情報が多数寄せられたのだという。確かに、自分達が飛んでいる高度より遙かに高い高度で飛ぶ物体が、太陽を背景に飛んでいる姿を目撃すれば、それは常識ではあり得ない物体に見えたに違いない。

 今回の発表で、ある種のオカルト関係車はガッカリと肩を落とす結果だったかもしれないが、一つの秘密が公開された事で疑問だった事が一つ解決した事になる。
 ただ…私の知り合いは「今回の発表はブラフだ。CIAはまだ何か別のものを隠しているに違いない」とたくましい想像力で地球外生命体とUFOの存在を妄想し続けている。
 私も少なからずまだ秘密があって欲しいなと思う部分もある。
 今回公開されたエリア51の情報が全てだとする証拠もないワケで、まだしばらくはオカルトマニアの間ではいろいろな妄想が繰り広げられることになるのではないかと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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