昨日、格安でIPSパネルの液晶モニタが発売という事を書いたが、格安になったのは何も一般用だけではないようで…NECのMultiSync LCD2490WUXi2という、プロ用IPS液晶ディスプレイもかなり値段を下げての発売らしい。
価格は基本的にはオープンプライスだが、店頭予想価格は135,000円前後の見込みの様子。
これの上位機種は25.5型で17万円とか18万円だったと思う。その値段でも安い方なのだが、それが24.1型となったとはいえ同機能で13万円半ばで買える時代になったのである。
メーカーもいろんなところでコストダウンを図り、何とか販売拡大をしようという試みが行われているようだが、ユーザーがまず消費しないという所に今の不景気が連鎖してきているように思う。
必要な品質レベルを格安で。
多分そういう意図なんだろうと思う。よく日本製品は過剰品質・過剰機能だと言われるが、それを適性品質と適性機能で低コストという、言われれば当たり前の事が今行われている。
ただ、何でも高品質・高機能が大好きな私からすると、私が欲しいと思うものは全てが高付加価値製品になってしまい、値段が高くなってしまう。
高品質・高性能というのは、日本の技術の高さを象徴するものであり、私はそれはそれでいいのではないかと思うのだが…デフレスパイラルがどうもその考え方を異端化させてしまっている感じがする。
今回のMultiSync LCD2490WUXi2がもし一年前に発売されていたとするならば、私は多分迷わず買っていただろう。
数年後、このMultiSync LCD2490WUXi2くらいの性能が極々当たり前になっていて欲しいと思うが…技術革新が今のデフレスパイラルで止まってしまっていたならば、それもまた難しい話になってしまうのだろうか?
2009/05/21 • no comments