Microsoftの対iPad戦略デバイス。
399ドルからの刺客
Microsoftが、シリーズ最小最軽量となる2in1 PC「Surface Go」を発表した。
価格は399ドルからで、Wi-Fiモデルを7月10日から北米、欧州の一部地域で予約開始する。出荷は8月2日からで、日本でも数週間以内に受注開始となる予定である。
また、LTEモデルも予定されており、そちらは年内に発売する予定だという。
この「Surface Go」は、基本コンセプトこそ従来のSurfaceシリーズと同じとしているが、画面は10型と従来製品より小型に収められている。解像度は1,800×1,200ドットで、ペン入力にも対応できる。キーボード兼カバーを脱着できる2in1タイプではあるが、このあたりは従来品と同じとイメージすれば良いだろう。
搭載するCPUはPentium Gold 4415Y、メモリは4GB~8GB、ストレージは64GB eMMCもしくは128GB SSD、256GB SSDの選択肢があり、OSはWindows10 Home/Proを搭載する。
特筆すべきはその重量で重さは約521gと非常に軽い。この中にIEEE 802.11ac無線LANとBluetooth4.1、500万画素前面カメラ、800万画素背面カメラ、USB Type-C、Surface Connect、microSDカードリーダ、音声出力を装備する。
前述した399ドルのモデルは、メインメモリ4GB、ストレージ64GBのものになり、搭載する装備が豪華になるにつれて価格も上昇する。
オプションのType Coverは99ドルからで、Surface Penは100ドル、同デザインのSurface Mobile Mouseは35ドルで用意される。
装備だけみれば、iPadよりも豪華な感じがあるが、問題はWindowsベースで10型というサイズがどのような影響を与えるか? というところではないかと思う。
個人的には12.9インチ
先日、私は仕事でいろいろやり取りしている人が12.9インチのiPad Proを使用しているところを見た。
何故12.9インチなのか? という事を尋ねたところ、10インチだと持ち運びには良いのだが、実用させようと思った時に、WindowsPCとの親和性があまりよくない、との事であった。
逆に12.9インチにしている事で、iPad ProをWindowsの外部ディスプレイとして利用した時にサイズ感に違和感がなく、使い勝手が良いとの事であった。
しかも12.9インチともなると、そのサイズがA4サイズに近いという事もあって、紙と同サイズで扱う事もできる。
実際にはA4より縦で5mm、横で10mmほど12.9インチiPad Proが大きいのだが、ファイルサイズで考えれば紙と一緒に持ち歩いても違和感はない。
そういう状況だから、今回の「Surface Go」に関しても、10型という本体サイズ245×175×8.3mmというサイズは、若干小さく感じるものではないかと思う。
また、搭載するCPUパフォーマンスだが、Atomコアではないのでアウトオブオーダー型のCPUである事を考えれば、それなりの処理能力は魅せてくれるだろうと思われる。Atomはインオーダー型のCPUだったので、Windowsを動作させるにはちょっと苦しい状況だったが、そういったAtomのような事にはならないと思われる。
Surface Proと比べれば…
だが、おそらくだが、ノートPCのように使おうと思ったなら、やはりSurface Proと同じように使えるとは思わない方がよいだろう。
「Surface Go」はあくまでもiPadの対抗馬であって、MacBookの対抗馬ではない。
なので、タブレット端末として使用するという体を崩さなければ利用価値は高いと言えるが、あくまでもノートPCとしての体裁を考えるのであればSurface Proを選択肢とした方が良いだろうと思う。
要は使い方次第…と言ってしまえばソレまでだが、価格やサイズはそのまま用途を語っているようなもので、その覚悟で製品選びをしないと、自分の想定した使い勝手はにならないとだけ、覚えておいた方が良いと思う。
私としてはやはりノートPCの体裁を求めてしまうので、やはりSurface Pro、という事になりそうである。
もちろん、購入の予定はないが(爆)