つい先日、我が家でもあったワケだが。
サバイバルゲーム
2011年にアイレムからPS3用ソフトとして発売される予定だった「絶体絶命都市4」だが、同年3月に公式サイト上で発売中止が告知された。
その後、約3年9ヶ月後の2014年に、石川県金沢市に拠点を置くグランゼーラという開発会社がこの「絶体絶命都市4」の版権を取得、開発をほぼ引き継ぐ形で2015年11月27日に「絶体絶命都市4 Plus -Summer Memories-」とタイトルを変更してPS4用タイトルとして発表され、そして3年の開発期間を経て、ついに11月22日に発売となった。
グランゼーラが版権を引き継いだ時には当Blogでもその件に触れた事があるのだが、もともとアイレムが「絶体絶命都市4」の開発中止を決めたのは東日本大震災による自粛ではないかと言われていた。公式には自粛とは言われていないのだが、時期から考えてまず間違いないと考えられているのだが、サバイバルゲームとして「絶体絶命都市シリーズ」は非常に良く出来ていて、開発中止となる事を惜しむ声があったのは事実だ。
今回、グランゼーラが発売したPS4用タイトル「絶体絶命都市4 Plus -Summer Memories-」は、間違いなく「絶体絶命都市シリーズ」を受け継ぐ後継作と言える。
というか、他に対象となる作品がないので、それは間違いのない話ではあるのだが、その内容も従来作同様、実にサバイバルなものになっている。
ごくごく普通の一般人
この「絶体絶命都市シリーズ」の主人公は、ごくごく普通の一般人である。
強靱な肉体を持っているわけではないし、特殊能力を持っているわけでもない。なのでちょっとした事でケガもすれば死にもする。
だが、それ以上に人間は生理現象を伴う生物であるという事をこのゲームでは意識しないといけない。
グランゼーラは、この作品を「世界一の都市災害シミュレーター」銘打っている。ゲーム内には随所に実際の災害を想定したトラップ(というかアクシデント)が用意されているからだ。
だからこのゲームで得た知識は、実際の災害でも役立つ可能性も大いにある。
そういう意味で、アイレムがこのゲームを開発中止にした理由が東日本大震災によるものであるとはちょっと考えにくい。時期がそういう時期だっただけにそう思われたのかも知れないが。
災害時に試される人間性
人間性…と聞くとデモンズソウルとかダークソウルを思い出してしまいそうだが、絶体絶命都市シリーズでいうところの人間性とは実際の人としての行動である。
この「絶体絶命都市4 Plus -Summer Memories-」ではあらゆる場面でいろんな選択を迫られる。アクシデントの度に選択肢があると思っても良いぐらいである。
しかし、その選択肢は実に数が多く、しかもその内容はバリエーションに富んでいる。同じ場所の選択肢でもとても同一人物の選択とは思えないような選択肢が存在し、その選んだ選択によって時に「善行ポイント」もしくは「悪行ポイント」が付与される。
つまり、人としてゲスな行動を取っていれば悪行ポイントが積み重なっていくわけで、このポイントによってゲーム内で様々な変化が起きていく。
善行ばかりでは自分が生き残れないかも知れないし、悪行ばかりでも今度は助けて貰えなくなるなんて事もあり得るわけである。
日本人は災害時にも団結して助け合うという事が世界的に美点として語られる事があるが、時に自分が生き残るためにはシビアにならざるを得ない時があるかもしれない。この善行ポイントと悪行ポイントは、まさにそうした人としての人間性のバロメーターたる指標と言える。
いつ起きるかわからない
こうした大規模災害ももちろんそうだが、アクシデントというものはいつ起きるか分からない。
この記事の頭にも書いたが、私の家でもつい先日そうしたアクシデントが発生し、私自身は人的被害はなかったが、家族が被害を被る…というかこの事故はウチの家族が原因なのだが、そうした被害に遭った。
アクシデントを起こさないように予防する事はできるが、それでもその予防は万全とは言い切れない。特に大規模災害ともなれば、その予防すらままならないのが通例である。
絶体絶命都市シリーズは、そうした大規模災害時に対する人智が凝縮されている。
もちろん「リアル」と「ゲーム」ではホントのところは違うかも知れないが、そこから得られる知識的体験は同じである。
最近の日本はそうした大規模災害が頻発している。それが気象の変化によるものなのか、それとも時期的なものなのか、太陽の活動状況によるものなのかはわからない。
だが、考えられる災害はまだまだ起きる可能性がある。
「絶体絶命都市シリーズ」で、そうしたアクシデントに備えるというのも、生き残る一つの方法といえるかもしれない。
グランゼーラ 絶体絶命都市4 公式サイト
https://www.zettai-zetsumei.jp/