ポメラにプレミアムモデル“DM20”が追加された。
追加されたのは、解像度こそ据え置きではあるが、従来4インチだったモニタを5インチ化し、視認率を上げたモデルで、その他、メモリの増強などを加えた上位モデルになっている。
ポメラは、もともとメモ帳の代わりとなるデバイスを想定して開発されている関係で、ノートPCのような性能は一切持っていない。
しかし、起動2秒と俊足な立ち上がりと、折りたためば文庫本サイズになるという携帯性、そして何より乾電池2本で20時間という長時間駆動が、メモ帳代わりという特性を際だたせている。
今回のプレミアムモデル“DM20”は、多少なり編集機能も搭載していて、折り返し文字数の設定、文字数/行数のチェック機能、定型文機能(最大500文字18個)、ソート可能なフォルダ管理機能と、CTRLとCAPSキーを入れ替える機能などが追加されている。
また(私的に)面白い機能として、最大3,200文字をQRコード化して携帯電話などで読み取れる機能がついており、ケータイ経由でメール送信できる機能を搭載している。
今までのポメラではPCと接続するなどして外部に文書を出してしまう必要があったが、このQRコード機能でそうした手法を採らずにネット送信が可能になるのは魅力的だと思う。
ただ、私的にこのDM20の最大の難点は、その外観。
今回用意されたのは、リザードブラックとパイソンブラウンの2色なのだが、その表面の印影というか手触りが、爬虫類系の皮革を模したものになっている。コレを良しとする人もいるかもしれないが、私はNGである。
一応、着せ替えパネルとしてリザードホワイト、カリフォルニアレッド、レーシングカーボンが用意されているが、手触り的にカリフォルニアレッド、レーシングカーボンの2種しか選択肢がない感じ。
普通のパターンが標準で欲しかった所ではある。
こうした目的特化型のデバイスは、特化している分だけ有利な部分も多い。
前のDM10の時にはさほど欲しいという感じはなかったが、今回のDM20は編集機能とQRコード機能でちょっと欲しいかもと思った。
使い所だが…私なら社内の打合せのメモにちょうどよい感じ。
Atom搭載ノートPC(ネットブック含む)と比較しても、その取り扱いの簡単さが優位に立つのではないかと思う。
手書きでは速記できないがキーボードならタイプタッチで速記できるという人には最適なデバイスではないかと思う。
予算さえあれば orz
POMERA DM20 公式サイト
http://www.kingjim.co.jp/pomera/dm20/