NVIDIAのハイミドルレンジビデオカードである“GeForce GTX 660Ti”がとうとう発売となった。
現時点でのハイエンドであるGeForce GTX 680と同じGK104コアを搭載しているが、フルスペックGK104からSMXが1基無効にされ、メモリインターフェイスが256bitから192bit、ROPユニットが32基から24
基に削減、L2キャッシュが512KBから384KBへと少量化されている。奇しくもCUDAコアの数やテクスチャユニット、そして動作クロックは一つ上位モデルの
GTX 670と同じでありながら、メモリ周りの機能が削減されたモデルである。
前世代モデルであるGeForce GTX 560Tiは、上級モデルとはGPUコアそのものが違って射たわけだが、今世代は同じコアを使っている分、一つ上の670との差が気になるところ。
しかも当初からMSIなどからオーバークロックモデルが出ている事から、その性能差は全く未知と言える。
詳しい内容については、下記サイトを参考にしてもらいたい。
impress PC Watch
GK104ベースのミドルハイ「GeForce GTX 660 Ti」を試す
IT Media イマドキのイタモノ
「GeForce GTX 660 Ti」は“GTX 580”を本当に超えるのか?
4Gamers 「GeForce GTX 660 Ti」レビュー
Kepler世代初のミドルクラスGPUはGTX 580より速かった
価格は店頭価格で27,980円から32,800円程度。
決して安くはないが高くもない。
しかし問題なのはGeForce GTX 670との価格差である。
670は3万円台後半から4万円台前半。だから現時点では約1万円の差である。
この差を高いとみるか安いとみるかでそれぞれのビデオカードの価値が変わる。性能差は同じコアを使っているだけあって確実にある。だから自分が許容できる価格と性の等のバランスを見るしかない。
私としては、あまり格安ビデオカードはもう買いたくない、と思っている。
またオーバークロックモデルも相当の覚悟がないと買えない。
トラブルが頻発する可能性が高いオーバークロックモデルは、安心と言われていても今はてが出しにくい。
となると、高品位モデルという事になるが、これだと価格レンジが確実に一つ跳ね上がる。
特にELSAのビデオカードは高付加価値故に高い。
どこで折り合いを付けるのか?
それで660Tiが格安に見えるかもしれないし、逆に670の方がいいかも…となる。
ちなみに私はELSAのGeForce GTX 670モデルである、コレが欲しいところである。
ELSA GeForce® GTX 670 S.A.C
http://www.elsa-jp.co.jp/products/graphicsboard/geforce_gtx670sac/
ちなみにS.A.CはSTAND ALONE COMPLEXの略ではない(爆)
Silent Air Coolingの略で、より静かで冷やせるファンの事である。
まぁ…値段も高いのだが、これぐらい高品位だと安心して使えるというのは、まぁお値段納得という感じで…。
ただ、それだけの価格をかけるのもちょっと…という人は多い。
何しろGPUはほぼ確実に1年で新しいモデルが投入される。だから性能をどこで妥協するか? という所が肝心である。
そう考えれば、660Tiは確かにお買い得なビデオカードなのかもしれない。
ただ、それすらも個人の嗜好で変わってしまう判断ではあるが。