昨日、不安にかられて記事を書いたら、本日、更新が来た。
マルチポイントだが2台
昨日、あまりにもアップデートされないので何時になるのか? という記事を書いたら、本日になってアップデートされたという情報が飛び込んできた。
Sony ヘッドホン 本体アップデート情報
https://www.sony.jp/headphone/update/index.html
これでWF-1000XM4もマルチポイント接続対応機となり、2台の機器と同時接続が可能になり、スマホで待ち受けしながら別のデバイスの音を聴くという事が可能になった。
もっとも、マルチポイント、といいながら2台接続ではあるのだが、これができるのと出来ないのとでは大きな違いである。
今まではマルチペアリング、つまり複数の機器とペアリングする事のみできていたが、それではスマホと一度切断する事となり、電話など着信があってもWF-1000XM4は利用できず、とても不便だった。
私の使い方だと、スマホに接続しつつPCにもBluetoothで接続し、PCの音をききつつ、電話の着信があれば、そのままスマホでの通話にWF-1000XM4を使用する、なんて事ができるわけである。
WF-1000XM4はこれが出来なかった事が唯一の欠点といっても良いぐらいの高性能機だったが、他社がどんどんマルチポイント接続に対応する中、取り残される形で機種としては魅力半減状態だった。
アップデートに時間が
WF-1000XM4の本体アップデートは、基本的にスマホのアプリ経由で行われる。
AndroidもしくはiOSのアプリ「Sony | Headphones Connect」を利用してアップデートを実施するのだが、どうやら相当な時間がかかるらしい。iPhoneで約1時間、Androidで約40分という、impress AV Watchの情報(https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1481992.html)もある。
アップデートへのアクセス過多も影響するかもしれないので、さらに時間がかかる可能性もある。
時間には相当余裕をもって当たった方がよいだろう。
世間の流れ
WF-1000XM4は完全ワイヤレスイヤフォンとしては高機能機にあたり、性能十分な製品ではあるが、最近のトレンドかというとそうでもないのかもしれない。
というのは、最近は周囲の音を聴きながら別の音を聴くという、ながら的な使い方ができる製品の方が話題である。
LinkBuds(WF-L900)などはまさしくそのような製品で、穴あきイヤフォンとすら言えるデザインで、周囲の音を聴く前提の製品である。
また、骨伝導イヤフォンなども製品が多数発売され、耳を解放した状態でも牛耳で音を聴くという製品も話題になった。
しかも、耳を開放しているので、外で音楽を聴きながら移動していても、咎められることもないので、利便性は格段に高い。使い方としてイマドキだと言えば、間違いない製品である。
ただ、こうした製品にはいろいろ問題もある。音として最高音質を求める事は難しく、骨伝導だと仕組みによってはステレオ感もない、もしくは薄い製品もあるので、良質の音を楽しむというよりは多目的に使うといったイメージではないかと思う。
それはそれで用途として間違ってはいないので、使う人の好みに合わせれば、という事になるのだろうが、そもそもイヤフォンの場合、装着したまま自転車や車を運転すると、法的に罰せられるという問題があり、骨伝導イヤフォンやLinkBudsは、そうした制約を受けないところに魅力がある。
なので、WF-1000XM4は、旧来からの使い方の延長上にある製品ではあるが、マルチポイント接続が可能になった事は、間違いなく使われるシーンが変わるアップデートである。
WF-1000XM4を持っている人は、ぜひともアップデートし、その利便性を体感すべきだと思う。
というわけで、随分と待たされたアップデートが遂に行われた。
まだまだ性能としてはトップグループのWF-1000XM4なので、このアップデートを機に、私も利用範囲を広げていこうと思う。