Windows10の目玉機能だと思うんだが…
対応機器がようやく発売
Windows10から、ログオン等に生体認証が標準で可能になっているという話は、こうした技術に詳しい人なら良く知れた話。
しかし、今までMicrosoftのsurface関係ぐらいしか、この新しい機能を利用する事ができなかったという事実は、そうした詳しい人たちからみて、とてもバカげた話に聞こえていたハズである。
機能があるのに使えない。
これをバカげた話と言わずして何と言おうか?
生体認証なんだから、指紋認証とか顔認識認証とかそういうのだろ? と思うかもしれない。確かにそうなのだが、このWindows Halloと呼ばれるWindows10の生体認証は、その機能を利用する為には特定の機能を持ったWebカメラとか指紋認証機器でないとダメだったのである。
特にWebカメラは、通常のWebカメラではダメで、深度センサーで立体的に顔を識別できないとダメなのである。
これは写真や画像をつかった「なりすまし」を防ぐ意味でとても重要な事ではあるのだが、つまるところWebカメラにその深度センサーが搭載されていて、立体的に顔を認識ではないとWindows Halloでは使えないという事を意味する。
また、指紋認証機器にしても、従来のセンサーだと指を滑らせて指紋を認識させる型式のものが一般的だったが、Windows Halloに対応するセンサーは基本的にはiPhoneのTouch IDのような指紋スキャン方式のものに変わっている。おそらくこれは現在の指紋認証のスタンダードがそういう形に変わった事を意味するのだろうが、もちろんそれだけでなく、360°どの角度で指紋を認識しようが認証できるセンサーが必須となっている。
そうした、現在の比較的新しい形でのセンサーでWindows Halloを使って行く事が規定されていた事も含めて、今まで対応機器が発売されていなかった状況だったが、ここにきてようやく、対応機器が発売された。
マウスコンピュータから発売された「CM01」と「FP01」である。
見た目は普通の製品
CM01は、Windows Halloで顔認証可能になるWebカメラで、赤外線カメラを内蔵している。
深度センサーを利用するためなのか、カメラはデュアルカメラとなっていて、おそらく二眼で奥行きを検知しているものと思われる。
このデュアルカメラという部分を除けば、本体にはクリップがついていてそれで液晶モニタ上部に固定したりする普通の使い方ができるWebカメラである。認識そのものは顔を1秒以内で認識できるとしていて、USB2.0接続で普通にPCと接続できる。
FP01は見た目はWi-Fiのドングル、もしくはワイヤレスマウスのUSBレシーバのような形をしていて、とても小さなUSBドングル形状をしている。こちらも指紋を1秒以内に認識でき、上下左右どの方向からでもセンサーにタッチした指紋を認識できるとしている。もちろん、こちらもUSB2.0接続である。
顔認証と指紋認証、どちらが便利か? という事に関しては人による、という言い方しかできないのが現実だが、個人的には指紋認証の方が楽かな? と思うが、顔認証はPC前に座るだけで良いという利点もあるので、そちらが良いという人もいるだろう。
私は別でWebカメラを接続している関係から、似たようなデバイスを接続しない方がよいだろう、という意味もあって指紋認証派なわけだが、そういう拘りがなければ顔認証の方が楽かもしれない。
価格はCM01が7,980円~8,600円前後、FP01が4,980円~5,380円前後となっているので、安く済ませたい人は指紋認証という事になるだろう。
とにかくこれでWindows Halloが普通に使える様になる。これでWindowsのログオンだけでなく、今後ブラウザでのパスワード管理等もできるようになるだろう事を考えると、結構便利な機器になっていくと考えられる。
気になる人はぜひ検討してみてもらいたい。