落ち着かない日々が続いたが、ようやく入れるべきモノが入った。
思ったよりコンパクト
昨日の記事で、未だ介護保険の区分変更後の保険証が手元に届いていない話をしたが、その新たな保険証で減額される対象となる介護ベッドが自宅にようやく入った。
2モーターの介護ベッドで、大きさは小さい横幅87cmタイプというもの。長辺の長さも最大2mと聞いていたが、実際調整が出来るとの事で、現時点で190cm以下ぐらいに縮める事ができた。
これによって、当初自分が考えていた設置面積よりも小さい面積で置く事が出来た。
というか、感覚的にもっと大きいものを想像していた事もあって、生活に大きな支障がでるのでは? と思っていたが、全然余裕がある事が判明した。
これで精神的な焦りの一つが消えたと言える。
ただ、実際にここで母親が横になると、テレビの位置が逆方向なのでそこで問題が出るかも知れない。
こればっかりは実際に使ってみての判断でしかないし、使ってみて都合が悪ければテレビの方を何とかするしかないかもしれない。
…実際にはどうにもならないかもしれないが。
テーブルも片側のみ脚のあるタイプで、もっと不安定なものかと思ったが、想像よりずっとしっかりしていたし、L字バー(画像下部に見えている樹脂製の開き扉柵)を取り付けても運用上問題がない事も確認できた。
実際にはこのベッド横に車椅子を横付けする必要があるのだが、その車椅子が入るだけのスペースも狭いながら確保できた。なのでベッド横で介助者が介助しながら車椅子へ移動させる事もできるだろう。
実はマットも…
で、この画像からは見えないのだが、このベッドに使っているマットは、実はエアマットで常に通電させている機器が取り付いたマットになっている。
空気圧を常に管理していて、その空気圧の調整で硬くしたり柔らかくしたりできる。実際の運用ではあまり操作する必要はないとは思う。
では何故こんな調整ができるようになっているかというと、一点に体重がかかる時、例えばベッドサイドに座っている時などは、マットそのものは硬めにしておいた方が次の動作に移るのに楽との事で、そうした機能があるとの事。まぁ…私自身が触る事はないかもしれない。
ベッド設置時に「試しに横になってみてください」と言われたので、私も実際に使ってみたのだが、背もたれが上がって座る形にもできるし、ベッド全体を上下させたりでき、しかもマットの空気圧も丁度良い感じなので、逆に私が使いたいわ、と真剣に思ったぐらいである。
あとは…前述したテレビの問題が上手く解決してくれれば何も言うことはないのだが…。
このベッドで横になったらテレビ見られないだろうか?
L字バーが邪魔になって見えないという事になるか、あとは角度的な問題がでるのか、こればっかりは本人が試すしかない。
月額2,150円
で、問題の費用だが、介護保険は1割負担なので、思った以上に安い。
ベッド単体だと600円ちょっとで、これに保護バー、L字バー、エアマット、テーブルが加わり、あとは介助用車椅子が加わって、月額2,150円程度である。
1割負担という事は、もし介護保険が適用されなければ21,500円という事になるが、この辺りは介護保険のありがたみがよく分かると言える。
こうした介護用機器は、実は介護保険を適用した時、思った程の金銭的負担にはならない。
一番お金がかかるのは、人の部分で、ヘルパーさんだったり、デイサービスを頼んだ時にぐっとお金がかかることになる。
人が人として人らしい生活を送る為には、要介護の人であっても介護でそうした生活をして行かねばならないので、どうしてもそこをお金で解決する必要がある。
介護保険は高齢化社会になれば日本財政の負担になる、というのは、こういう事例を目の当たりにすると実によくわかる。一方で、そこに雇用が生まれるのもまた事実なのだが。
車椅子にも工夫
今回、写真は撮っていないが、車椅子は自走式でなく介助用というものをレンタルしている。これは車輪に手すりが付いていないタイプで、座っている人が自分で自走できないタイプのものである。
ウチの母親は既に腕力が足りなくて自走できない関係から介助式にしたが、これは横幅を詰めるという意味合いもある。
小さくてコンパクト、かつ軽量という事で良いこと尽くめのように聞こえるが、座る人からすると窮屈に感じるかもしれない。
ただ、数ある車椅子のカタログをみたところ、ほとんどの車椅子の座面は横幅40cmとなっていて、座る人の横幅そのものはどれも大きくかわらない感じだった。なので今回レンタルした車椅子を一度利用してみて、そこで問題が出ればまた業者に相談という形になる。
車椅子だけでも500円程度で借りられるので、介護ベッドと変わらないくらいの金額である。ま、1割負担で、の話だが。
というわけで、大凡母親の受け入れ準備はできた。
あとはヘルパーさんとの打合せで、ヘルパーさんにやって貰いたい事などの整理である。
明日は母親が退院してくるので、おそらく退院してきてすぐにヘルパーさんがやってきてその話が始まるだろうと思う。
ああ、デイサービスとの契約もしなければならない。
…結構やることは残っているな。