雪国の人でなければそのありがたみもよく分からないモノに雪上車がある。
雪の上をただ走るだけの車だが、雪中をしかも長距離移動するという事の大変さは、実際にソコに住んでいる人でないと分からないだろう。
私の生まれは北陸だが、北陸は雪のシーズンになっても雪上車が必要なほどの雪にはなりにくい。それでも富山県などではメーター級の雪が降るわけで、そうなると雪上車のありがたみが多少は出てくるかもしれない。それでも日本ではあまり必要とされないものが雪上車であり、あまりなじみのないモノだと言える。
しかしもっと雪の降る国では、雪上車はある意味不可欠な存在であり、もっとなじみの深いものだろう。そんな一部限定的な雪上車に世界最速を名乗る車が登場した。
スバルオブアメリカが11月3日にSEMAショーで“インプレッサWRX STI”の雪上車バージョンである“TRAX”を初公開した。
この“TRAX”はSRT(スバル・ラリー・チーム)アメリカのパートナー企業であるバーモントスポーツカー社が開発に参画、SRTのドライバーのケン・ブロック選手のために作られたワンオフモデルとなっている。たった一人の為に作られた車というだけでも貴重なのに、それがさらに希少な雪上車とは…恐れ入る話である。
動画を見れば分かると思うが、特徴は何と言ってもタイヤの代わりに履かせたキャタピラ。このキャタピラはマトラックス社製のラバートラックシステムで、4WD車をクローラ仕様にする事では定評があるシステム。
それを駆動させる動力がスバルの2.5L水平対向4気筒エンジンにターボを搭載したもの。エンジン制御コンピュータをMOTEC製に変更した事で最大出力400ps、最大トルク55.3kgmを発生させる。
駆動方式はスバルのDCCD(ドライバー・コントロールド・センター・デフ)付きフルタイム4WDで、トランスミッションはクロスレシオ化された5速MT。ダンパーはEXE-TC製グループNラリー用に交換されているという、とんでもない化け物雪上車である。
他にもレカロ製カーボンバケットシート、ロールケージ、消火装置などを搭載している事から、特殊なラリー用の車かと思いきや、助手席やリアシートも用意されており、シートはすべてレカロのヒーター付きレザーで、オーディオはアルパイン製のハイエンドタイプが組み込まれている。
ワンオフの豪華な雪上車…と言ってしまえばそれまでの話だが、この一台作り上げるのに技術者数名が関わり組み上げている事を考えると、その価格は原価から言ってもとんでもない額になるとは思うが…世界最速を目指す為に実行されたプロジェクトにしてもとんでもない話である。
世界の富豪達なら、この車が欲しいという話も出てきそうな気がするが…販売する予定はないのだろうか?
出ても私は買えないが、買いたいという人は多分いるだろう。
とりあえず動画のオリジナルも下に掲載しておく。
乗って見たい!
…けど、無限軌道の挙動なんてサッパリですw
しかしまぁ…良く作りますね。
いくらかけてんだかw
返信
タイヤがキャタに置き換わっただけなので、多分乗り味はタイヤとそんなに変わらないと思います。
まぁ、視点の高さなんかは変わるので、全く違和感がないとは言いませんが、純粋なクローラタイプの乗り物から比べれば自動車然とした乗り味だと思います。
私は昔の仕事で完全キャタマシンに乗っていたので、どっちでも問題はないです(爆)
返信
ガンダンクもOKデスネw
返信