システム的にみてもモンスターハンターシリーズと酷似しているのだが、そもそもモンスターハンターシリーズもファンタシースターオンラインと酷似しており、いわゆるMORPGと呼ばれるものは、その原点はDiabloにあると言っても間違っていないように思う。
つまり、ゴッドイーター=モンハン=ファンタシースターオンライン=Diablo…と言ってしまうと横暴かもしれないが、大雑把に言ってしまえばこんな感じ。
なのでパクリであるとか酷似しているとかそういうのを言い出すと、今のゲームのほとんどが成立しないので、そういう論点からの評価は正しいものとは言えない、と私自身は思っている。
まぁ、ゲームデザイナーの側から言えば、そういう部分にこそオリジナリティを出したいと思っているところはあるだろうが、大局した考え方ではゲームの本質で比べるため、大差なしの一言で論じられる事もあるだろうと思う。
そしてそれが悪い事ではない、という事。
肝心なのは受け入れられるかどうかであり、そういう意味ではゴッドイーターは良い方に受け入れられたと言える作品だと思う。
話の論点がズレたため、本題に戻る。
気になるゲーム“ゴッドイーター”がどんなものかを見てみるため、体験版をDLしてみた。
体験版はPlayStation StoreからPS3経由、もしくはPSPから直接DLできる。
またPC経由からもDLできるため、私はPC経由でDLしてみた。
PC経由でDLすると、フォルダ構成なんかを気にしなければならないのだが、このゴッドイーター体験版はDLしてきて解凍するとそのままPSPフォルダが生成される(ちなみに私の環境では生成された。これは解凍ソフトの設定によるため、個人で違うと考えられる)ため、そのままメモリースティックにコピーすれば問題なく認識する。容量は約140MBであった。
そしてプレイしてみたのだが…その中身についてはニコニコ動画等で公開されている動画で見てもらいたい。
体験版である事を差し引いてもちゃんとしたソフトと言える。
私がプレイしてみた感じなのだが、体験版故の荒削りっぽさはあった。
だが、そのゲームシステムは良く出来ていると言える。
モンハンと酷似しているのだから、良く出来て当たり前、ともいえるが、独自のシステムを追加してなお普通にプレイできるという調整はうまくできているように思える。
モンハンでいうと、大剣とヘビーボウガンが一つの武器で成立している…という風に言えるかもしれない。
ただ、このゴッドイーターでは“ジャンプ”という動作があるため、そのジャンプを織りまぜたアクションによって、その戦術の幅はかなり広がっている。
また、ジャンプできる事で、戦域の高低差を簡単に利用できるようになったのは良い感じである。モンハンでも高低差による戦術はあるが、基本的に“登る”“降りる”設備が用意されている場所でしか利用できないモンハンに対し、ゴッドイーターではジャンプして登る事ができるという要素から、自ら高低差を利用出来るようになっているのがありがたい。
そういう意味でもよりアクションに傾倒しているとも言えるため、アクションが苦手という人には一つ壁ができると同時に、見た目含めた面白さも一つ増えていると言えるだろう。
またマルチプレイを体験版でもプレイする事ができるというのは強みの一つ。
PSPo2(ファンタシースターポータブル2)の体験版もそうだったが、こういう作りの体験版は面白さが波及しやすい。
ゴッドイーターはこの体験版から寄せられた要望で製品版が改良されたと言っている為、より軽快な仕上がりになっているのではないかと思われる。
気になる人はまず体験版をプレイする事をオススメしたい。
たぶん、常識と認識がちょっと変わるハズだ。
今の段階で体験版から始めて製品版にシフトしても遅くはない。
このゲームは速度を競うゲームではないのだから。