ガンダムという作品はシリーズ通してバンダイグループのドル箱的コンテンツだと思う。
いや、思うだけじゃなく実際にその通りだろうし、社会現象にもなり、また市場を動かしてきたコンテンツだけに、その考えは確実とさえ言える。
このガンダムというコンテンツがあったからこそ、日本はプラスチック加工技術が飛躍的に向上したのは間違いない。通称ガンプラの存在は、そうした技術方面への革新さえやってのけたのである。
そんなガンダムという作品も、映像作品となると今までは何かしらのアニメ映像を収録するもの、という常識がどこかにあったと思う。
そうでなければ作品の魅力がないからだが、今回、そうした流れとは違う映像作品がBlu-rayで発売される。
1979黎明編&2009立像編と銘打たれたその作品は、ガンダムが作られた当時のスタッフの対談・秘話を収録した1979黎明編と、2009年にお台場でお披露目となった1/1サイズのガンダムの制作秘話が収録された2009立像編からなるドキュメンタリー作品である。
つまり、たしかにガンダムの作品ではあるものの、その中身に新作が含まれているかというと実はそうでないという、ある意味テレビ番組の特番のような内容。実際、ガンダムでなければテレビ特番での放送というのが関の山だと思う。
もちろん、これだけだと売れないかもしれないと思ったのかどうかは分からないが、2009年8月に行なわれた「GUNDAM BIG EXPO」で上映された、富野由悠季監督による30周年記念映像としてフル3DCGで描かれたショートフィルム「Ring of Gundam」(約5分の映像)も特典として収録される。
あくまでも特典という扱いだが、ガンダム作品と言えるものはこの「Ring of Gundam」のみである。
果たしてこのドキュメンタリー、どれぐらい売れるのだろうか?
かなり気になる話である。
2010/03/22 • no comments