この製品の発表を聞いた瞬間「ああ、そうか。その方法があったか」と妙に納得してしまった。
当初、iPadの3G版がSIMロックがかかった状態で発売され、結局回線はソフトバンクを利用しなければならない事で残念なアイテムになったと思っていたが、確かにDocomoのこの方法なら、回線は何もソフトバンクである必要がない。
NTT BPとBUFFALOの共同開発で、Wi-Fiルータ“モバイルWi-Fiルータ”が発売される。
写真をよく見ると、BUFFALOの文字が見えるが、これは製造元がBUFFALOだという意味。
推測だが、このルータにはおそらくDocomoのSIMカードが挿さる仕組みになっている。つまり、このルータを介して無線LAN環境を構築すれば、無線LAN搭載機であればDocomo回線でネットとつなげられるという仕組みだ。
2009年初頭に、WILLCOMの回線を利用して無線LAN環境を構築する製品が発売されたが、要するにそれのDocomo版である。
たしかにこの方法なら、ソフトバンク回線に頼る必要がなく、しかもネットワークにつなげられるのはiPadに限らない。
ニンテンドーDSでもいいし、PSPでもいい。当然ノートPCやネットブックでも良いワケで、大凡の無線LANを搭載したモバイル機器で利用できるだろう。
持ち運びという観点で考えれば、たしかに3Gネットワークを内蔵したiPadの方が使い勝手はいいかもしれないが、ソフトバンク回線という制約もあるし、iPadでしかネットワークを利用する事ができない事を考えると、この手の中に収まるサイズで中継する事ができるのであれば、このルータを利用するほうが活用方法も広がるというものである。
ちなみにこのルータ、連続動作時間は6時間(待受時間は30時間)で、同時に6台の無線LAN機器を接続できる。
Docomoのデータ定額プランを契約しないと通信費がとんでもない事になるが、Docomoの3G回線以外にも、公衆無線LANや光回線の中継器としても利用できる為、活用の幅はかなり広い。
ソフトバンク回線だから、とりあえず今回はパス…と思っていた人にはある意味朗報かもしれない。
iPad購入をそういう理由で躊躇った人は再考してみてはどうだろう?
真偽は分かりませんが、「何故日本だけSIMロックフリーではないのか」と言う問いにジョブスは「他社のも使える」と一文で答えたとか。
SBの孫は他社との不平等への対抗手段として譲らないみたいだし。
これでアップルとSBが仲違いしてSIMロックフリー版出ないもんですかねw
まだ日本語対応の電子書籍ツールが微妙と言う話を聞くので飛びつきはしませんが、気になるデジモノには違いないですね。
返信
日本のケータイキャリアがSIMロックにこだわる最大の理由は、提供しているサービスがハードウェアと連携したものであり、過去から今まで積み上げてきた機能がそうしたハード主体で構成されているからに他なりません。
逆に言うと、iPhoneやiPadはハード的に特殊な所は何一つありません。単にほぼ全面にタッチパネルを配置していて、そこに通信機能とカメラ機能を組み合わせただけ…と乱暴かもしれませんがそれだけのハードです。
つまり、ソフトウェア主体か、それともハードウェア主体かの違いが、日本だけ独自のケータイ事情を作っていると言えます。
となると、スマートフォンとケータイは別物…と考えた方がいいかもしれません。
そういう意味で、今回のモバイルWi-Fiルータはその架け橋となる製品になるのかなと思います。
返信