PCの動作が遅いなぁ…と感じた事はないだろうか?
昔は結構感じた事が多かったが、ここ最近の私はあまり遅いと感じたことがない。
いや、厳密に言えば重いアプリケーションをあまり使わなくなったという事なのかもしれないが、それでもやっている事は昔と変わらないため、それだけハードウェアのパフォーマンスが向上した今となっては、遅いと感じるアプリケーションそのものが少なくなったという事なのかもしれない。
私のPCのCPUは未だCore2 Quad Q9550で、残念ながら現行のCore iシリーズではない。
今年の正月にPCパーツの交換を行ったが、その際にもCPUはそのままにして、あえて新しいプラットフォームには乗り換えなかった。
その代わり、メモリをDDR3に変更しより高速動作させるようにしたり、ビデオカードをGeForce GTX 260にしたりと、全体的なパフォーマンスアップはしてみたつもり。
であるから、今の性能でよほどの事がない限り遅いと感じる事はない…のかもしれない。
しかし、HDDに記録されたプログラムというのは、ハードウェアの性能だけで速度が決まるわけではない。
実際にはHDDに記録されているその“され方”によっても変わるもの。
特にプログラム起動時の速度に大きく影響を与えるのが“断片化”である。
断片化とは、記録されているプログラムが、実はHDD内に分散して記録されている事。
分散されているが故に起動時にHDDヘッドがあちこち移動してプログラムをかき集める必要ができてしまい、それで起動が遅くなる。
それら分散したプログラムをまとめる行為をデフラグといい、Windowsにも標準にデフラグツールが用意されているが、個人的には昔からあまり信用していない。
WindowsというOSを作ったMicrosoftが用意したツールを信用していないというのも変な話だが、私は昔からDefragglerというツールを使用している。
縮小されているため見辛いが、赤いブロックが断片化した部分である。
赤いブロックがやけに多いように感じるかもしれないが、実際私も驚いた。
29%の断片化と診断された結果がコレなのだが、Windows7に乗り換えてから今までWindows標準のデフラグツールでしのいできていたわけだが、Defragglerで診断してみればコレである。
Windows標準の方が正しいのか、それともDefragglerの方が正しいのか、それは私にもわからない。
だが、もともとDefragglerはWindowsと同じ仕様でデフラグするため、安全性に関してはWindows標準と同じ。だから今回のような結果になった事に関して、意外としかいいようがない。
どちらを信用する? という事になると、まぁここはやはりDefragglerだろうなと。
とりあえずデフラグを行う事に決めたのだが、このDefragglerの優れたところは、ファイル単位でもデフラグできるという事。
何もHDD全体をデフラグする必要もなく、断片化したファイルだけを処理する事もできるのだ。
だが、それにはHDDの空き容量が重要。空き容量が小さければデフラグの速度が上がらない、大きなファイルは処理できない…というのはWindows標準のデフラグツールと同じだ。
まぁ、速度的に不満はない、という人にもデフラグをする事はお薦めできる。
今回のDefragglerは完全日本語使用可能なツールであるため、ぜひ一度使ってみて欲しいソフトである。
デフラグする事は、HDDの寿命を延ばす事にもなる。headシークを減らす事は耐久力温存の第一歩なのだから。