10月25日に、パイオニアからBDXLメディアの読込・書込に対応し、なおかつBlu-ray 3D再生対応ソフトもバンドルしたPC用内蔵型Blu-ray Discドライブ「BDR-206MBK」が11月中旬に発売される、という発表があった。
BDXLはBlu-ray Disc Associationという規格団体が今年の4月に定めた4層記録対応の上位規格で、1層あたり33.4GB(従来BDは25GB)のデータ記録ができる層を4層まで読込・書込できるもの。
普通にデータだけで従来の25GBを記録するのも大変かもしれないが、動画などを扱ったりすると、意外とこれでも容量が少なく、大容量化したHDDの方がコストパフォーマンス的にも利用しやすいという状況が今以てあるわけだが、このBDXLの登場によって、メディアの価格によっては扱いやすくなる可能性があるのではないかと思われる。
そのBDXL対応のドライブが、パイオニアに先駆けてBUFFALOより発売された。
今回は発売が確認されたのは内蔵型のみで、BRXL-6FBS-BKという型番が内蔵型、BRXL-6U2という型番が外付型となる。ちなみに外付型の発売時期は11月下旬予定。
価格は内蔵型が31,700円、外付型が42,300円となる。
パイオニアから発表されて、先行したのがBUFFALOという所が引っかかるが、要するにBUFFALOの中身がパイオニア製だという事。
なので、ドライブ特性などは100%同じものであるため、メーカーは好みで選んでしまって問題はない。
ただ、今すぐ欲しい! という人はBUFFALOしか選択肢がないのは言うまでもない。
このドライブ、パイオニアお得意のPowerReadという機能があり、キズや汚れのあるメディアや書込品質の悪いメディアでも停止する事なく再生できるのが強み。現在パイオニアが特許出願中らしい。
また、当然のことながらBD 3Dにも対応しているため、これから先に登場するBDメディアの対応も万全である。
個人的にはこのBDXLがようやく本命のBD規格かな、と思っている。
3D映像への移行がどの程度進んでいくかにもよるが、自ずと単位時間あたりの映像データ量は増えていく傾向にあると思われる。
そうなったとき、おそらく今のBD規格である最大50GBの容量は、のちのち足りなくなってくるだろうと考えていた。今の2D映像でも2層で2時間をやりくりしているタイトルがあるくらいである。
世間一般にフルHD対応のテレビやモニターが普及している関係上、映像媒体は綺麗にならざるを得ないし、粗くてはBDの品位にも関わる。
日本においてはBDの普及レベルはまだ満足な所まで進んでいないとも言えるわけで、これから先対応ドライブが出てくれば徐々に切り替わっていくのではないかと…個人的には期待している。
我が家のテレビを5月に買い換えた時、あえてBD内蔵のテレビを購入しなかったのは、まさにこのBDXLの存在があったからだ。
なにはともあれ、現時点では3層までのメディアしか発売されておらず、まだその性能をフルに使うことができないドライブではあるが、その状況ももうすぐ変わるだろう。
BDXLの普及がどの程度進んでいくのかはまだ未知数だが、同じ価格ならBDよりもBDXLが選ばれるだろうし、今後の価格設定次第で普及速度が大きく変わるだろう。
メーカーには普及活動をぜひともお願いしたいところである。