来年3月24日~27日に、東京ビックサイトで開催予定の東京国際アニメフェア。
マンガやアニメの版元10社が参加を取りやめ一時話題となったが、その参加取りやめと決めた企業含む8社が、来年3月26日~27日に幕張メッセで“アニメ コンテンツ エキスポ”を開催する事を発表した。
完全にバッティングする日付にぶつけてくる辺り、どう見ても敵対行為としか思えないが、そんな8社合同イベントを表明したのは、アニプレックス、アニメイト、角川書店、キングレコード、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテインメントジャパン、フロンティアワークス、マーベラスエンターテイメント、メディアファクトリーの8社。
ん?
アニメイトとフロンティアワークスって…同じグループじゃねーか(爆)
まぁ、アニメ系の企業というのは、どこかしら関連している企業が多いため、同じグループとかそういうのはよくある話なのだが、アニメイトとフロンティアワークスは完全グループ企業であるため、同じところが同じ事をやってるという感覚である。ま、いいけど。
これら8社からなる準備委員会は「東京都の条例には反対だが“アニメフェア”の歴史や意義については評価する」とし、同フェアを楽しみにしていたファンのためにも、来春から夏にかけて有力な新作が出揃うこの時期にアニメ関連企業有志による共同イベントを計画した」との事。
ものは言いようだなぁ…と思ったのはここだけの話。
ただ、言い分は分かる。
だが、前述した通り、同日にぶつけてくる辺りに敵意が見られるのは私だけだろうか?
今まで、私は「東京都青少年健全育成条例改正」に関しては何もコメントしてこなかったのは、石原都知事の言いたい事も個人的には分かる気がする為である。だが、あれを条例として制定するよりも、もっと他の道があったのではないかと私は思っている。
行き過ぎたものをどこかで歯止めしなければならない、という事も分かるが、それを言い出したらPCゲーム系はもっと先に取り締まらなければならない対象であったはずだ。
秋葉原の中央通り沿いの風紀を正すこと。まずそこから手をつけるべきであり、ネット通販含め、その中で露出のあるものの販売方法から見直すべき。
コンテンツを吐き出す側を規制する前に、小売側を規制すべきであって、コンテンツを吐き出す側を規制するから、表現の自由の危機などと言われるのである。
この小売側を規制する、という行為は、他分野だと徹底されているものもある。
が、ことアニメ・マンガ関連の分野では規制された事が多分ない。過去、出版分野であったかもしれないが、それぐらいのものである。
アニメ・マンガという実在しないものへの規制だからかもしれないが、それならばコンテンツ側だって同じ事であり、小売側を規制してはいけないという事にならない。
モノというものは不思議なもので、作る側には責任はあっても、売る側にはあまり責任がない。
今はPL法というものが存在するが、それにしても作る側の責任という認識が強い(と思う)。
私個人としては、作る側の責任よりもまずそれを流布する側、つまり売る側にも責任を追求してもいいのではないか? と思っている。
ちゃんとした体制でモノを売りなさいよ、決められた対象に正しく売りなさいよ、という所から始めないと、正しい市場形成はできないのではないかと思う。
まぁ…こんな所で一人で言っていても仕方のない話ではあるが、とりあえずは3月末のこの両者の顛末を見てみる事にしてみたい。
敵対行為でなくて何なのか?
おそらく結果でそれが分かるのではないだろうか?