巷でも話題になっているニンテンドー3DSがとうとう発売された。
アキバのヨドバシ前には延べ2,000人の行列ができたというが、予約券もしくは当日販売券を持っている人のみが購入できたという。ちなみにヨドバシカメラでは予約券と当日販売券分で約2,000台が販売されたという。
そのほかのアキバの各店舗でも、ほとんどが予約分での販売で当日販売分を大量に抱えていた店舗はない様子だった。
ただ、池袋のヤマダ電機LABI1池袋モバイルドリーム館では400台ほどの当日分があったようである。
そうした当日分はあったにせよ、大きな余剰分が見えない所を見ると、任天堂の出荷台数の見込みが相当正しかったと思われる。予約分までの台数をそつなく発売日までに作りきった、という感じなのかもしれない。
予告が正しければ、今から3月末までにあと110万台が国内で出荷される。
各販売店の状況をこまめに確認すれば、今年度内に購入するのも不可能ではないかもしれない。
で、こういう初物が出ると必ず分解するハードウェア系サイトがあるわけで…私がいつも見ているimpress PC Watchでも分解していた。
実に綺麗に分解できたものである。
この分解までのプロセスなどをPC Watchのサイトで見てみると、実にハードウェア的に完成した感じを受ける。
PSPの初代モデルの中身などは結構冒険的な中身だったが、任天堂のハードウェアはいつも実に綺麗にまとめられていて、しかも無駄がない。
おそらくハードウェアを完成されるまでのプロセスにおいてより組立しやすく、かつ部品点数を少なくする事をそうとうに徹底しているのではないかと思える。
今回のニンテンドー3DSは基本的にはニンテンドーDSiの流れを組む設計だと思われるが、1点を除いて組立現場の事をかなり配慮しているのではないかと思われる。
前述のサイトにも書かれているが、一番意外だったのは3D液晶の前面パネルで、なんと接着されているのである。接着という工程は綺麗に仕上げる事を考えるとあまり量産向けではないと思えるのだが、あえて接着を選んだのは部品点数を減らす為だろうか?
接着はその使用する接着剤が問題になりやすい。特に接着剤の量が多ければ周囲に滲んでしまったり、あるいは量が少なければはがれたりするといった問題が起きる。
もちろん、その適量を使用できるように作業指示は出されているとは思うが、決められたところのネジを締め付けるのと違い、接着するという作業は曖昧にして難しい所が多い。
おそらく、次期ニンテンドー3DS(出るかどうかもわからんが…)はこの接着という工程が変わっているように思える。
ただ、その3D液晶の前面パネル接着という部分を除いて実に完成度の高いハードウェアなのは、その部品を見てもよくわかる。
おそらく、今まで発売してきたニンテンドーDSシリーズと形が似ている事から積み上げられた経験が、うまく機能しているのではないかと思う。
今回、私はまだ購入する意思を決めていないが、3D表現をうまく使ったゲームが出てきたならば考えてもいいかなと思っている。
今のところその表現がうまくできているだろうと思われるタイトルは“nintendogs + cats”ではないかと思う。
あと個人的にどんな表現をしてきているのか興味があるのが“レイトン教授と奇跡の仮面”である。おそらくイベント時のムービーで効果をうまく使っているのではないかと思うが、他にも仕掛けがあるかもしれない。
まだ未発売のゲームで結構気になるタイトルもある。
私が一番気になっているのが“スティールダイバー”という潜水艦のゲームで、ニンテンドー3DSに内蔵されたジャイロなんかをうまく使って潜望鏡を再現していたりと、結構ギミックが面白そうではある。
とりあえずしばらくは様子見。
面白いタイトルが出てきてくれるのを待ちたい。