ニコニコ動画のプレミアム会員になって1ヶ月が過ぎ、プレミアム会員の優遇された環境を実際に感じてみると、使用頻度が高い人なら月額500円はそんなに高い出費ではない事がよくわかった。
実際、プレミアム会員になった後の使用頻度は以前よりもずっと高くなったし、アクセス速度の速さは一般会員の比ではないため、それが時間に関係なくエコノミー画質を回避できるという特典を付けて享受できるのは、たしかにプレミアムと言われるだけの事はあると実感している。
そんなプレミアム会員だが、その特典の中にニコニコ生放送の放送が可能というのがある。
以前、プレミアム会員になるかどうかの際にもこのBlogで書いたが、Webラジオ計画が以前(それも相当昔の話)あった事を考えると、そういうニッチな世界を知りたい人向けに放送するのもアリかなぁ…と思ったりもするのだが、そういうのは大体ネタが尽きるのが早いため、ただラジオ放送だけではダメだと今は思っている。
で、考えたのがゲーム実況とかそういうのを絡めて行く方法。
PCゲームならミキサーを導入するくらいで何とかなりそうな感じ。ウチはDr.DAC2を使ったりして音声再生環境がちょっと特殊なため、ミキサーは確実に必要だろうと思う。
ただ、PCゲームだけではつまらない。やるならPS3だと思い、PS3の画面をキャプチャするために必要な機材など、諸々の機材をネットで調べてみて、今の現状がちょっと見えてきた。
結論から言うと…かなり敷居が高いと言わざるを得ない。
特に問題となるのがHDMIの入力である。
HDMIはHDCPという著作権保護機能を含んだ信号を通しているため、HDCP解除できる事がキャプチャの大前提になる。
HDCP解除は、単体のキャプチャボードで対応できない場合、解除する装置もあるのだが、それの値段がキャプチャボード並の価格になる。
キャプチャボード単体でHDCP解除が可能な製品も一部あるが、そういう製品で問題になるケースは大体がメモリ4GB制約というヤツ。
これはキャプチャボードが読みに行くメモリが4GB以降のアドレスにあった場合にエラーを起こす問題で、使用しているコントローラーチップによって発生する。この4GB制約に引っかからない製品はあるにはあるが、そういう製品に限ってHDCP解除がサポートされておらず、結果的にHDCP解除を行う別製品が必須となったりする。
また、このHDCP解除を行う製品含めて、ほぼ全てのHDMIキャプチャボードでは、フルHD対応と謳っていながら1080pには対応していない。
つまり、現時点での製品群ではどの組み合わせを使っても、完全に満足のいくものが存在しないのである。
この状態が今の段階だからそうなのだ、と思いたいが、これから先に1080p対応でHDCP解除が可能なキャプチャカードが発売されるかどうかはまだ分からない。
よってニコ生でPS3の実況放送をするためには、720pで再生するしかなく、またキャプチャボードは4GB制約のないものを使用し、同時にHDCP解除可能な装置も使用しなければならない、という事になる。
…この状態でも、ざっと考えて3万円くらいの出費という事になるだろうか。
状況的にこんな感じなので、PS3の実況放送は私の中では「まだ無理」と考えている。
不可能ではないが、納得のいく環境を揃えられないという意味である。
ならPCゲームなら…という道もあるが、前述の音声問題があるため、これも今どうするか検討中だ。
追記:
…と記事を書いていて調べて行くウチに、HDCP解除&4GB制約がない製品がある事を確認した。…これは買ってニコ生をやれという神のお告げか?
それと…音声についてはもっと調べないとダメかもしれない。
というわけで、また今度音声の件でいろいろ調べて見る事にしよう。