ソーシャルゲームは個人的にはオモシロイとは思わない。
そう言い続けているにもかかわらず、惰性でGREEのアイドルマスターミリオンライブをずっと続けている。当然、課金などはしていないが、それでも毎日ログインし、ただボタンをタップするだけの簡単なお仕事をずっと続けている。
気がつけば、事前登録特典の千早のカードがレベルMAXになり、もう一枚の新人アイドルのカードももうすぐレベルMAXに到達しようかというぐらいになっている。
…何で続けてるんだ?
自分でもよく分からないが、成り行きでずっと続けている。
そして…とりあえずやっておこうと事前登録していた“ラブプラスコレクション”が本日から始まったので、そっちもやってみた。
…ソーシャルゲーム、ツマラナイのになぜやろうとするのだろう?
とりあえず、無加工で画像を載せてみる。
iPhone5だと、ちょっと表示領域が長いのかもしれない。
しかしこのイラスト、前に見た事あるような…って、コレ、まんまオリジナルのイラストじゃねーかw
というか、ストーリーもオリジナルをなぞっている様子。
ただ、育成部分のシステムを変更して、行動するとカードがもらえ、そのカードで自分のデッキを強くしていき、他の彼氏とバトルする…やってる事はグリマスと全く同じである。
インターフェースがちょっと異なり、見た目もガラリと変わるため、操作に最初は戸惑うが、それでもやっている事は全く同じ。
コレ、システム作った所はグリマスと同じなのか?
というか、こんなに類似しているゲームを展開して、開発会社などの権利問題は問題ないのだろうか?
それとも、同じシステムを利用するためにライセンス料を支払っているのだろうか?
前にも同じ事を書いたが、これは明らかにゲームではなく、課金徴収の為のシステムでしかなく、コレクターの為だけのシステムである。
全くもってツマラナイ。
GREEやDeNAは、こんなシステムで任天堂潰しができるとか考えているのだろうか?
一時期、ネットで話題になったが、GREEのある面接官が家庭用ゲームを作ってきた人を面接した時に、その若い面接官は履歴書を見ながら「ずっと、家庭用ゲームを作ってたんですねえ」とさげすむように言った後、「任天堂の倒し方、知らないでしょ? オレらはもう知ってますよ」と言ったそうである(注1)。
何をもって任天堂を倒すと言ったのかは分からないが、単純にユーザー数を増やし、そこからコインを摂取するビジネスモデルを確立し、幅広い層から小銭を巻き上げていくだけのシステムで任天堂の何を倒そうというのか?
もし、任天堂という会社そのものを倒す、と考えているのなら、任天堂を敵対的買収でもしようという事なのだろうが、任天堂は総資産1兆円の企業である。総資産2,000億に満たないGREEがこの先、このシステムだけでどうやって任天堂を買収しようというのか?
この面接官の言葉からは、ホリエモンよりも下衆な意思が見て取れて仕方がない(注:私はホリエモンを一種の「改革者」だと思っている)。
もし、任天堂からゲームサプライヤーとしての地位を奪って倒す、という意味で「任天堂の倒し方」と言っているなら、この面接官にはゲームを語る資格などない。このシステムをゲームだと自信を持って言っている時点でコイツ自身にゲーム開発者の血など流れていない。最初の1~2回程度、このシステムでヒットさせたぐらいなら許せるが、全く同じシステムのゲームを量産している時点で明らかにゲームとはベクトルが違う。
注1:この話は、その後GREEの面接官ではなく、田中良和会長兼社長の発言として広まったが、事実無根であるという事を田中良和会長兼社長本人が語っている。だが、少なくとも私が覚えている限り、この話は当初、名前こそ語られていなかったが、面接官から発せられた言葉として始まっている。本記事はあくまでも田中良和会長兼社長の発言として扱っておらず、ネットで騒がれた事を事実として扱っている事を明記しておく。
何度も言うが、このシステムはコレクターの為のシステムであってゲーマーの為のシステムではない。コレクターは自分の嗜好に合ったものを集める習性があり、このシステムは上手くそれを利用しているに過ぎない。
だから、ある日突然、そのコンテンツに魅力がなくなった時点で、コレクターの行動が止まる。仮に魅力がなくなったわけではないにしても、コレクターが他に目移りした時点でそのコンテンツは彼の目からは薄れていく。
GREEはその新たなコンテンツでまた同じシステムを使ってコレクターの嗜好心をくすぐる…結局はこの繰り返しでしかない。
はたして、その輪廻にどれだけの人がついて行くだろうか?
枯れた技術の水平思考。
横井軍平師匠の言葉であるが、GREEには…いや、少なくともこの面接官にはこの思考は欠片もない。クリエイターとはとても呼べない資質しか感じない。
私もコンテンツプロデューサーとしてかつては仕事をしていた。だからこの面接官とはある意味同業だったかもしれないが、少なくとも私はこんな金儲けをしようと思った事はない。コレクターゴコロを擽ろうとは思った事はあっても、こんな下衆な思考など持ち合わせた事など一度ない。
ゲームやコンテンツというのは、作り手がそのコンテンツが楽しいと思う思考や発想がないと名作は生まれない。その思考や発想に、ユーザーが共感してコンテンツが大きく育っていくものである。ただ金儲けの事しか考えないようでは、まして同じシステムの水平展開でしかなければ、何れユーザーは離れていく。
それでも、一時の富が余りにも大きすぎた。
GREEやDeNAは、このシステムで普通のゲームサプライヤーが得られる富より遙かに大きい富を得た。それがこの面接官のような亡者を生み出したのかも知れない。
だから私はこうした亡者に一矢報いようとして、ひたすら無料でこれらのゲームをプレイしているのかもしれない。
課金なんてしてやるものか。ゲームという娯楽を汚すヤツは許さない。
かつてコンテンツプロデューサーだった自分の、意識と無意識の境目で、小さな小さな抵抗をしているのかもしれない。
それが巨大な存在に向かってムダにあがいているという事を知っていても、やめられないのかも知れない。
そして私は明日もきっとプレイする。
楽しいと思った事はない。きっと明日も思わないだろう。
GREEやモバゲが嫌な理由。
いっぱい有りすぎるが…。
ゲームを創造物とは思っていないこと。
そのゲーム(とは言えないが)を作らせている開発者を蔑んでいること。
なにより、ユーザーを馬鹿にしていること。
こんな会社が配信してると知っているプレイヤーは、全体の何割くらいなんだろう。
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何故か続けてしまう。
ソーシャルゲームと呼ばれてるソフトウェアが蔓延っている原因の一つはコレだと思う。
何で続けてしまうのか?
スマートフォンを含む携帯電話の爆発的な普及とか、色んな理由があると思うけど、一番の理由はプレイヤーが「考えなくなった」事じゃないかと思ってます。
ソーシャルゲームの多くは武上さんの挙げたようなシステムで、思考力を必要としないのが大半。あれこれ考えた上で答えを見つけだしたり、ストーリーを読み込んで理解するといったプロセスが無く、行為と結果が確率で決定するだけのもの。
私もそれをゲームとは呼びたくない。
ソーシャルゲームと言う呼び名自体に違和感を感じている訳ですが(どこが社会的なのか…?)、この記事読んでてふと思い当たった。
比較的狭いコミュニティである学校等では、周りの多数がしている事から外れると疎外される。だから、コミュニティの一員である為に自分もやる。
なるほど、これは確かに社会的なのかもしれないと思ってみたりw
私も試しにいくつかプレイしてみたけれど、どれもゲーム性が薄くて楽しめず、時間を消費するだけだった。こんな事に時間を使うほど暇ではないと、アンインストールしてしまった。
時代遅れの価値観なのかもしれないけれど、ゲーム性やストーリー性にもっと目を向けて欲しいと思う。
そうそう、例の任天堂の倒し方を知ってるって人、私もネットで記事見ました。
本当にそう言ってたのだとしたら、「じゃあなんで任天堂を倒せてないの?」って思いましたよw
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開発者視点で見ると、たしかに「ゲーム(とは言えないが)を作らせている開発者を蔑んでいる」と感じるのかもしれない。
同じ側にいた私からしても、ゲームサプライヤーとして疑問に思うような作り方をしているのだから。
言い方は適切じゃないかもしれないが、今のソーシャルゲームの流れはパチンコに近いのかもしれない、と思わざるを得ない。
ただ、パチンコは結果がユーザーに戻ってくる確率などがまだ適正かもしれないが、ソーシャルの場合は結果への確率が宝くじを当てる以上の難易度があり、それをユーザーが一切コントロールできない所が問題。
ま、こんな問題を数え上げれば、まだまだ出てくるのだけれど。
コインビジネス(毎月数百円などを徴収するスタイル)は、とにかく横に幅を広げるビジネスをしないと成立しないから、やり方としてどうしてもGREEみたいな方法になるのかもしれない。
まして基本無料を掲げ、アイテム課金させるやり方なら…ね。
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