毎年、夏と冬に行われる祭典で、東京のある2拠点は異常なまでの人口へと膨れあがる。
しかも今年はこの猛暑。多分、その2拠点では救急車がさぞ忙しかったことだろう。
私も秋葉原に出かけたわけだが、まだ店が開いていない9時過ぎに到着したにもかかわらず人の流れはちょっとした地方都市より多い。
時間と共に続々と集まってくる人々の姿格好が、比較的似通っているのは、流れてくる元々の場所が同じ場所からだからだ。
有明から秋葉原へ。
この流れは毎年同じベクトルではあるものの、年々そのベクトル量が増えているのは有明に集まってくる人達の数が増えている事に起因する。
…今年は最大何人集まったのだろうか?
正直、この時期の秋葉原は歩きにくいほどの人であふれかえる。
どれくらい歩きにくいかというと、人の流れに逆らおうとしても押し返されるくらいに歩きにくい。既に人の移動に一定のベクトルが存在し、弱いベクトルが逆らおうとしても打ち消されてしまう。ところが、最近は秋葉原の中央通りは歩行者天国になっているため、午後4時までは車道のど真ん中を歩けば自適に歩くことができる。この時ほど歩行者天国がありがたく感じる事はない。
街並みを見ると、年々海外の人々を見るようになり、メイド服姿のバイトが増殖している。…なんでメイド服なんだろう? 既にアキバ=メイドという図式が成り立ってしまっているのだろうか?
あと多いのが学校の制服姿。コレも実際の学生というワケでなく、バイトの姿格好。これでは警察が職務質問を頻繁にするというのも何となくわかるというものである(他の理由によるのかもしれないが)。
知人の一人が、新PC組み立てるとかでAMD関係のパーツを探し回っていた。予め情報を仕入れていたため、AMDのパーツがことごとくなくなりつつある事は知っていたが、予想以上にハイエンドパーツの残数が少ないようで、マザーボードなどはなかなか狙ったものが見つからないという事態に。
私が探していたマザーボード(今使っているASUSのMAXIMUS V GENEというMicroATXボード)は、1世代前の製品であるため、一切その姿を見つけることは出来なかったが、AMDのハイエンドパーツも発売直後に売れる分が終わると、もう補充される事もないぐらいの供給量しかないのかもしれない。
結局、知人は一通りのパーツを揃える事はできたようだが…少なくとも私からすればものすごい金額の買い物をしたと言える。
今のご時世、CPUとGPUが一体化しはじめているが、今のソフトウェアパフォーマンスはそれでも問題のないレベルにまで発展してきている。AMDならA10でも十分なパフォーマンスだし、IntelでもCorei5もあればその処理能力は十二分なものといえる。
それでもディスクリートGPUを搭載し、ハイエンドなPCでハイクォリティなPCゲームをしたいというのなら、コストパフォーマンスを捨てる覚悟が必要となる。…いや、作った人ならこの意味はよくわかるだろうと思う。ハッキリ言って、ハイエンドPCはミドルレンジ以下のPCと価格と性能の比例グラフ(縦軸価格、横軸性能として)が著しくなだらかになるからだ。
ま、私も同じなんだがな(爆)
人が集まると…そこには莫大なお金が動く事が発生する。
有明もそうだし、秋葉原も同じ。
だから、途端にその辺り一帯が活性化する。少なくとも、夏と冬の2回のイベントは、秋葉原という街を活性化させる一つの要素となっているに違いない。
そしてその一つの構成要素に自分がいる、と考えると、ああ、自分の時代の中に流れているんだな、と実感するわけである。