日本Microsoftが発売するSurfaceの一部機種が2014年3月まで新規の受注を停止している事が明らかになったらしい。
対象となるのは法人向けのSurface2の32GBモデルと64GBモデル。この消費税増税前の時期に受注停止というのは、ある意味大きな損失が考えられる。
何故に?
日本においては、消費税が4月から8%になるという事でこの年度末は例年以上の消費タイミングと言える時期になる。
実際、企業でなく一般家庭でも似たような状況になっている家庭もあるのではないかと思う。
私自身も、まだいくつか買い物をしておきたいと思うものもあるぐらいなのだが、この絶好のタイミングでMicrosoftは受注停止という事態になっている。
今回のこの問題をMicrosoft自身は『個人向けの販売を優先するための措置』と説明しているようだが、この説明も何だかヘンな話に私は聞こえる。
何故なら、企業向けであると一気に大量受注となるケースがあるため、より多く売りたいなら個人に注力するより企業に注力した方が良いからだ。
また、Surface2は個人より企業の方が相性がいい。ARM系コア搭載型のWindows RTモデルは個人では使い勝手として完全なWindowsとは異なる為、単機能のような使い方(もちろん単機能ではないのだが)がメインとなる企業の方が使い勝手が良い。
にも関わらず、Microsoftは個人向けに注力する、と言っている。
本当に個人向けの方が販売台数を稼げる状況なのだろうか?
思ったよりサクサク動作するSurface2
第一世代のSurface RTはお世辞にも良いPCだったとは言えなかった。ARM系コアで軽量なWindows RTを動作させてはいたが、動きはモッサリしていたし、積極的に使っていきたいという動作ではなかった。その影響か、MicrosoftもSurface RTを全世界で値下げするという事態を招いた。
しかし今回の第二世代Surface2は、Tegra4を搭載した事で大きく進化、Windows RT 8.1を搭載し、Outlook RTが新たに同梱される等の利便性が高まった事を受けて、人気が集まった。
この進化があった事で、Surface2 Proは必要ないかも…という人がいたのも事実である。この事から、おそらくMicrosoftが想定していた以上にSurface2が売れているという事なのではないかと推測する。
要するに生産間に合わないから?
と、こういう事情を考えると、今回の受注停止は生産が間に合わない事を受けての事ではないだろうか?
企業からの受注を受けても、大量に納品できるだけの製品が作り切れないため、あえて受注停止にし、企業イメージを守ろうとしているように思える。
実際がどうなのかは解らないが、こんな売り時を逃す事自体、企業としては大失策でしかないワケで、何とか再調整すれば良いのに…とか思ってしまう。
逆にSurface2 Proの生産ラインをSurface2に割り当てるなどできなかったのだろうか?(できないから受注停止にしているのだろうが…)。
Surface2 Proの売れ行きがどの程度なのかは解らないが、企業向けとして他社のUltrabookやタブレット、2 in 1が普及すれば、その分Microsoftの影響は小さくなる。OSメーカーからハードウェアメーカーとしての顔も確立していきたいMicrosoftとしては、単なる受注を逃した失策というレベルの話で済まない問題ではないかと私などは思うのだが…。
何はともあれ、今回のSurface2の受注停止は個人向けには影響していない。何しろMicrosoft自身が『個人向けの販売を優先するための措置』として企業向けを受注停止しているのだから、個人には全く問題ない。
Tegra4搭載のSurface2を選ぶのか、それともCorei5を搭載したSurface2 Proを選ぶのかは各個人の価値観によるところではあるが、個人としては何ら問題なく全製品をチョイスできる。
私としては…Surface2 Proを選ぶ方が後々になっても後悔しない選択と思うのだが…
うちのIbyBridgeのNotePCもそろそろ三年経つので、surface2も考えてたんですが、どうしようかなぁ。
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用途としてARMコアのWindows RT8.1で良いのか、それともCorei5搭載でWindows8.1がフルで動かないといけないのか、で、Surface2なのかSurface2 Proなのかが分かれます。
使い方によっては、Surface2だと困る場合もあるので注意。
ただ…Ivy Bridgeコアなら、私はまだ買い換え時とは思いませんけどね。
早くても今年末か来年くらいに出るBroadwell搭載のノートまで待つのが賢明かと。
私ならそうします。
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