前にも一度紹介したが、フォーサーズ用がようやく発売されるので再度ピックアップ。
ミラーレスという小型カメラに最適な一台になるのではないかと思う。
小さいカメラの悩みのひとつ
ミラーレスは一眼レフから比べて本体がかなり小型である。
ペンタプリズムを必要とせず、ミラー(レフ)を必要としない関係から、小型化できるというメリットがあるからだが、小さい事で悩みもある。
それは、従来のカメラシステムの周辺機器と組み合わせる際、大きさのバランスがとれないという事だ。
従来のカメラシステム、つまり一眼レフで用意されてきた周辺機器の大きさは、もちろん一眼レフ用に作られているため、大きさの基準がどうしても一眼レフサイズになってしまう。
だから、こうした一眼レフカメラ用につくられた周辺機器をミラーレスカメラで使おうとすると、どうしてもバランスが悪いものばかりになってしまい、使いにくいという問題が出てしまう。
その大きさを気にしてしまう周辺機器の筆頭とも言えるものが、ストロボである。
ストロボというと、本体に内蔵されているのが当たり前では? と思う人もいるかもしれないが、そもそもストロボはカメラとは別体のものであり、コンパクトデジタルカメラなどが普及した際に、小型のストロボを本体に内蔵するようになっただけの事である。
だから、昔ながらのカメラには当然本体にストロボを持たないものも多いし、一眼レフカメラでも本体にストロボを持たないカメラは多い。
私が使っているオリンパスのE-M1もストロボを持たないカメラで、一応本体を購入した時に小さなストロボが付属品として付いてくる。
だが、この付属品のストロボは近景を撮る分には申し分はないが、中望遠や望遠で使おうと思えば当然光量は足りないなどの問題も出てくる。さらに近景であっても、凝った使い方をしようとすれば、やはりちゃんとしたストロボが欲しくなるわけである。
そんな、サイズに問題がありつつ、かつ機能も欲しいといった願いを聞き入れたストロボがニッシンジャパンから発売されている「i40」というストロボである。
ニッシンジャパン i40
http://www.nissin-japan.com/i40.html
小さくても機能はフルサイズ
このi40、Nikon用とCanon用は既に発売されていて、今度6月12日にフォーサーズ用が発売される。
価格は税別1万9,980円と、安くはないがほどほどの価格に抑えられている。
気になる大きさはというと、ストロボにもいろいろな形や大きさがあるため、大まかな比較になるが、通常サイズが使用時に高さ140~150mmあるとすると、このi40は85mmしかない。約60%の高さしかないのである。
それでいてガイドナンバー40という光量を持っている。オリンパスのFL-300Rという定価17,500円のストロボでは、最大でもガイドナンバー28という光量(ISO200の1m時)だが、このi40はISO100時でガイドナンバー40を確保している。もっともちゃんとした比較でのデータではなく、ストロボは照射角によっても明るさは変化するため数値だけで判断するのは難しいのだが、少なくともi40は大きさの割に明るい光量を持っている製品と言える。
当然だが、ワイヤレスTTLリモートやスレーブストロボとして使用する事もでき、本体から切り離して側面からフラッシュを当てて撮影なんて事もできる。さらにそうしたリモートの際にも照射角を手動で設定できるマニュアルズーム機構を持っていたりと、結構便利に使える。
時々、物撮りをしていて、光を横から当てたい…という時などがあるが、そうした際に不自由なく利用できるという意味では使えるストロボと言える。
もっと知識が必要かな…
こうした便利なストロボも今後は必要…というか欲しいなぁと思っているのだが、ストロボもその光量などを考えると、持っておきたい知識が山のようにある。
ストロボは光を当てる機械だが、当然光を当てるとなると、被写体までの距離によって必要な光量も変わってくる。だからちょっとしたストロボにはズーム機能が搭載されていたりするのだが、そうした設定も知っておきたいところだ。
照射角がどれだけあれば光量がどれだけ必要で…なんて事は、素人には分からない。これを知っているだけで正しいストロボの使い方ができるのだから、知らないより知っていた方がいい。
もちろん、知らなくてもそれなりに使える事は使える。最近はオートで設定してくれる事が多い為、気にせず使う事もできるが、細かいマニュアル操作ができるだけで、その表現には幅が出る。
この辺り、カメラの理系的知識によるところで、それを理解できたなら、次は文系的…というか、センスの問題という事になる。
どちらも一筋縄ではいかない技術・知識である。
難しく考えるのもよくない
カメラ、レンズ、フィルター、ストロボ…どれも上手く使えば素晴らしい写真が撮れるアイテムだが、これらをどう理解してどう使用すると理想的な写真が撮れるのか?
実は、理解しても理想的な写真は撮れないと思う。
最終的には感性がモノを言うのであり、その感性をより鮮明にするためにこうした知識が必要になる。
だから、前述では『知っておいた方がよい』とは書いているが、あくまでもその方が理想的という話であって、実際は難しく考えるよりは自分が感じたままに撮影するのが良いのだろうと思う。
最近はカメラ側がとても優秀だから、普通に撮ってもそれなりの写真は撮れる。場合によっては、それなりどころか相当に良い写真も撮れる。
レンズが良ければ、素人が撮っても綺麗なボケ味が出たりもするし、あえて設定を変えて撮影しなくても十二分な絵が撮れる。
であるなら、まずは撮影を楽しむ事が大事なんだろうな、と思うわけである。
今見えているものを切り取ってその一瞬を焼き付ける。
写真の魅力はまさにその一瞬一瞬であり、カメラはその道具でしかない。…高い道具だけど(爆)
スマホやコンデジでは撮れない味のある写真を撮る為にも、気軽に撮影し、楽しむ事ができないと、そうした魅力ある絵にはならない。
最近、つくづくそう思う次第である。
ただ、今ホントに必要性を感じているのはPLフィルターとストロボである。
野外の場合はPLフィルター、屋内の場合はストロボと、兎にも角にも光をコントロールする機器が必要だ。
まずはPLフィルターからではあるが、その次にはストロボを検討したい。
その時、このi40は選択肢の一つになる事は間違いない。
小型ストロボ良いですねー。
私の使ってるE-M10は一応ストロボ搭載ですが、逆光の時に1回だけ使ったことしかありません。
光量が足りなくてストロボ使ったときの写真ってあんまり好きじゃないからな訳ですが、調べてみるとストロボ使うテクニックも山ほど…。
光のを早めたり遅らせたり光量調節したり…
正直サッパリ分かりませんw (・∀・)
使い方さえ押さえればもっと良く写せるのかな…?
遠隔操作で使うと、よりテクニックの幅が広がるみたいだし、ストロボ一つで奥が深いですねぇ。
ストロボとミラーレス本体のマッチングですが、光量大きいのになると不格好極まりないですよね。(>_< )
かなり小型のE-M10だと蓄音機みたいなバランスにw
ちゃんとした機能のあるストロボは安くはないので、私は暫く本体のだけで使ってみます。
それで必要性を確認してから検討するとこにします。
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ストロボを複数使って撮影するのとか、光と影を上手く使った絵が撮れるので、オモシロイです。
まぁ…たくさんお金がかかるので、なかなかできませんがw
結局は光と影をどう使うかなんですよ。特に室内ではね。
なので室内撮りを想定しないウチは必要ないかもしれません。
でも室内撮りを意識し始めると、ないと困るでしょう。
当初は内蔵(付属)のものでやってみて、多分そのウチ、それでは満足できなくなります。
大きさ的にミラーレスでは既存製品が不格好になるので、i40はかなりオススメです。
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OLYMPUS公式の回答。
E-M10 内蔵フラッシュのガイドナンバー (GN) は、約 5.8 (ISO100/m)、約 8.2 (ISO200/m) です。
ガイドナンバー40って凄い光量。(゚Д゚)
まだまだ買う予定はないけど、必要になったときの候補として覚えておきます。φ(.. )
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なんか…この記事でニッシンジャパン(公式)が私のTwitterアカウントをフォローしてきたwww
まぁ、実にありがたい事です。
予算立てて、いつかは買おうと思います、ハイ。
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