NTT東日本が、光ファイバーインターネット接続サービス(通称FTTH)の新プランを発表し、ようやく最大通信速度が上下1Gbpsに達した。
その名はギガファミリー・スマートタイプ
関西などの電力系通信事業者などでは2005年ぐらいから最大通信速度1Gbpsのサービスを展開していたが、ここに来てNTT東日本がようやく同じ速度に対応するという発表をした。
サービスの申し込み受付は7月1日からで、従来からフレッツ光サービスを契約している人でも、プラン変更時に工事費が発生する。
要するに、回線そのものが従来のものと異なる為、配線の引き込みが行われる、という事ではないかと考えられる。
それに付随して同時に設置されるホームゲートウェイ端末(要するに光収容端末とかモデム)にはIEEE 802.11ac対応の無線LAN(Wi-Fi)機能を標準搭載し、追加オプション料金の負担なく、無線LAN親機として利用できる。当然だがIEEE 802.11a/b/g/nにも対応する。
NTTのサービスであるため、従来から提供されている「ひかり電話」や「フレッツTV」などのサービスは新プランの「ギガファミリー・スマートタイプ」でも原則として利用可能としている。
サービスの初期契約料は800円で、工事費が2万4000円~となっている。土曜・休日に工事を行う場合は3000円の料金が別途かかる(いずれも税別)のは従来通りだ。
そして肝心の月額使用料だが、戸建てプランが5700円(税別)で集合住宅向けプランが3,350~4,350円(税別)になる。
従来の契約料とさほど変わらない金額に収まっていると言えるが、これに2年割を加えればもう少し安くなりそうだ。
サービス提供地域は?
気になるのは、サービスの提供地域である。
よくあるのは、こうしたスペックを上昇させた場合のプランは人口密集地帯からサービスが開始され、地方はかなり後回しにされるという事だが、今回のギガファミリー・スマートタイプはどうかというと、意外にも『現時点でフレッツ光ネクストを申し込める地域であれば申し込み可能』という事らしい。
要するに、NTT東日本が今までフレッツ光ネクストを展開する際の光ファイバー敷設は、今回のような高速通信を既に視野に入れた上で工事していた、という事なのだろう。
どちらかというと、NTTが新たに収容局機器を拡大させた事でサービスが開始できるようになった、と考える方が妥当だろう。
実は、ウチの地域は既にフレッツ光ネクスト対応の地域なのだが、ウチは未だに上下100Mbpsのサービスを継続している。
料金的には何もかわらないフレッツ光ネクストにしていない最大の理由は、面倒だから…という、ただそれだけの事であり、今の所通信速度に不満がない…ワケではないが、コネロスもないし、上下で20Mbpsくらい出ている今を考えれば、特に問題がない。要は自分の利用状況と合わせての話である。
ただ、その速度が上下1Gbpsという、従来比10倍の速度が出るのなら、今の用途を拡大する事もできるわけで、話が変わってくる。
もし引っ越しをするような状況でも起きれば、その際に一気にギガファミリー・スマートタイプへとステップアップしても良いかもしれない。