次期iPhoneの発売に関してはいろいろな噂が既に出ているが、やはり画面サイズの異なる2機種が発売される可能性が濃厚のようである。
発売は9月?
米通信社ブルームバーグが複数の関係者の話として報じた情報としてMSN産経ニュースから新型iPhoneの発売が9月であるという報道があった。
MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140625/biz14062509170010-n1.htm
この情報によると、画面サイズは4.7インチ(約12cm)と5.5インチ(約14cm)の2種類が用意されるようで、現行のiPhone5Sの4インチ(約10cm)よりも大きくなるらしい。
以前の噂では大きい方は5.7インチになるのでは? という話だったが、採用する液晶パネルを変更したのか、5.5インチという情報に変わっている。
もともと5.7インチの液晶パネルという噂が出た時の信憑性はあまり高いものではなかったのだが、解像度の観点から見て更なる上の解像度を目指そうと思ったらその選択肢しかなかった為、噂になったレベルであった。
では5.5インチだとすると、解像度はどれぐらいになるのだろう?
ネットで調べて見ると、既にiPhone6(仮)に採用されるであろう5.5インチの液晶パネルの画像すらリークされていて、解像度は1704×960ドットと目されている。
情報元:http://rbmen.blogspot.jp/2014/06/55iphone-6.html
新型iPhoneが対抗馬として想定しているであろう機種は、Samsungの「GALAXY Note 3」だろうと言われているが、コチラは5.7インチでフルHDという解像度を誇る。
単純に情報量という点だけでみれば「GALAXY Note 3」よりも劣る事になるが…まぁ、細かすぎて6インチ以下でフルHDを普通に使おうと思えば細かすぎて見えにくいという事になる。
だが、もともとiPhoneはRetinaディスプレイを搭載した際、網膜でデジタルとは認識できない、紙と同等の液晶という事を売りにしていた。であるなら、新型iPhoneはその解像度に妥協してはいけないと思うのだが…。
それに、今回4.7インチ版と2機種構成で発売するならば、5.5インチでなく5.7インチとより大きなサイズで発売し、ファブレットが欲しい人は5.7インチ版、従来と同等品が欲しい人は4.7インチ版と、客層を棲み分ければ良いハズである。
何故ここにきて5.5インチ、しかも解像度的にはライバルに劣るパネルの採用としたのだろうか?
ジョブズが生きていたならば、製品として認めないような気がしてならない。
まぁ…解像度を劣るものにした背景には、現在のiOSの画面サイズとの比率を無視できないからではないか、と予測されるが、個人的には6インチくらいあってもいいぐらいに考えていた為、この中途半端な妥協はどうもシックリこない。
7月にも量産開始
新型iPhoneは7月に中国で量産が開始され、9月には店頭に並べられるぐらいの数を確保する予定のようだ。
搭載するのは、既に発表があったiOS8で、カロリー消費量や血糖値、睡眠時間などのデータを管理できるヘルスアプリが利用出来る見込みのようだ。
個人的な見解ではあるが、既にスマートフォンやタブレットではできる事がどのOSでも、どのハードウェアでも変わらなくなってきているため、差別化が難しくなってきている。そこでいよいよ生体データを扱うようになってきたのだろうと考えられる。
だが、普通に考えてスマートフォンやタブレットだけで生体データを集めるのは無理であり、もっと人体に直接触れるようなハードウェアが必要なハズである。
ライバルのSamsungでは、既にそのあたりに解決策を用意していて、前述の「GALAXY Note 3」と腕時計型デバイス「Galaxy Gear」を連携させ、生体データを扱う製品に仕立てている。
Apple側の対応がどうなるのかは未定だが、ある一定の流れは見て取れる。
結局後追いしてるだけじゃん…
6月20日の情報になるが、MSN産経ニュースにこんな情報が流れた。
MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140620/biz14062010190007-n1.htm
早ければ10月にAppleが腕時計型デバイス「iWatch」を発売する、というのである。
つまり、やろうとしている事はSamsungと同じ可能性が高い。
人体に触れるデバイスとしてiWatchを用意し、そこから得られる生体データを新型iPhoneで利用する…Galaxyと全く同じ道筋が見えてくる。
このiWatchについては、生産メーカーまで割れていて、中国の広達電脳(クアンタコンピューター)が生産するという情報が以前から言われていた。
基本的にiOS8とiWatchがあればヘルスアプリを使用する上で何の問題もないようだが、より硬度な使い方をする意味で新型iPhoneと連動させるという手法は十二分に考えられる事である。
Appleが発表すると、こうした機能も何か凄いものというイメージが湧いてくるが、実際はSamsungとやろうとしている事は同じであり、むしろAppleが後追いになるような感じにしか見えない。
今のAppleでは、これが限界という事なのだろうか?
ジョブズが悲しむだろうに…。
個人的に期待したい展開
私はiPhoneそのものは6インチぐらいのサイズで出して欲しいと思っている。
でかすぎるだろ…と思うかもしれないが、同梱品としてBluetooth通信可能なストレート端末を付けて欲しいのである。
要するに、電話する時はiPhoneは鞄の中で十分であり、通話はBluetooth接続のストレート端末ですればいいのである。
今のスマートフォンの用途からすると、電話をするというよりもネットブラウジングが半分以上の使い方であり、通話はオマケ程度になってしまっている。
であるなら、よりブラウジングしやすいサイズに本体を拡大し、通話時のみ別の小型端末で行う方が現実的である。
別にストレート端末出なくても良い。もっと小型で利便性の高いデバイスならそれでも構わない。
ただ、電話という使い方でいうならば、所謂フューチャーフォンのようなスタイルか、もっとクラシカルなストレート端末スタイルが理想ではないかと思う。ヘッドセットのようなスタイルだと、アメリカでは良いかもしれないが日本ではちょっと使いづらい。
胸ポケットには通話端末、ジャケットのポケット(鞄の中)には本体…というような使い方であれば、ブラウジングするのにも快適な環境が得られ、通話時にも通話しやすいスタイルが出来上がる。
どうしてこういった対応を取ろうとしないのだろうか?
やはりコストがアップするという理由なのだろうか?
Appleは、使いやすさ、便利さ、デザインの良さのリーダー的存在であったハズなのだから、他メーカーがやりそうな事よりも、もっとユーザー寄りのアイディアで新商品を作って欲しいメーカーである。
どうも今のAppleからはそうした思想が見えてこない。
一度、視点を完全にズラしたところからスマートフォンを見直して欲しいと願わざるを得ない。