2015 International CESで、intelがBroadwellを発表した。
14nmの世界へ
intelはIvy Bridgeから続いていた22nmプロセスをさらに微細化した14nmのプロセスとしてBroadwellを発表した。
その前のHaswellにしても、アーキテクチャそのものは新しくなっていたものの、微細化プロセスは22nmとIvy Bridgeから変わってはいなかった。
これはintelのTick-Tock戦略に基づいた開発体制によるもので、intelはアーキテクチャをあたらしくする時には微細化プロセスは先代と同じものを採用し、アーキテクチャが基本的に同じ時に微細化プロセスを一つ進めるという方法を採っている。
もっとも、これは毎年新しいコアが発表されていた時の理想的な形での話であり、微細化プロセスの進行が難しくなってきた今では、このTick-Tock戦略も徐々に変わりつつある。
今回発表されたBroadwellは14nmプロセスによるコアだが、そのアーキテクチャとして基本はHaswellとあまり変わらない。が、それでも小変更を加え、また内蔵GPUに関してはかなり強化したものを搭載した。
よって、そのトランジスタ数は9億6千万から13億へと35%引き上げられている。上位のIris Pro Graphics搭載コアに至っては、トランジスタ数は13億から19億へ強化され、3Dは22%、動画変換は50%、オフィスアプリは4%高速化された。
残念なのは、今回発表されたBroadwellは、正式にはBroadwell-Uで、モバイル用途向けのものであり、ノートPC等に使われるものである、という事だ。
デスクトップ版の発表はまだ先になるワケだが、その理由は微細化した事による熱の集中で、今の所2015年中盤に発売されるとしている。
搭載PCは年度末くらい?
このBroadwellを搭載したノートPCなどは、バッテリー持続時間が従来品より1.5時間ほど延びるだろうと言われているようだ。
この情報が正しいとするとIvy BridgeからHaswellに切り替わった時ほどの劇的変化はない…と思う。
製品的には、既に搭載されたノートPCなどの試作機が登場している事を考えると、2月~3月にかけて大々的に登場する製品に搭載されてくるのではないかと思う。
今回のBroadwell-Uはモバイル用と言われているので、2 in 1のノートPCやタブレット製品などがその恩恵を受けて発売される事になるため、そうした製品が欲しいと思っていた人や買い換えの必要性が出てきている人は丁度良いタイミングなのではないかと思う。
買い時は…欲しいと思った時が買い時。
このタイミングでBroadwell搭載機を購入するのが、多分正しい選択になるだろう。