Sonyのα6300に熱問題があるそうな…。
オーバーヒート
Sonyの製品はとにかく小さい、というイメージがある。
それはほとんどの製品で言えることで、別にデジカメに限った話ではないのだが、先日発売となったα6300において、動画録画時にオーバーヒートするという問題が持ち上がっている。
α6300は6Kデータを生成してそこから4Kデータを取り出す…そんなカメラだったと記憶しているが、そもそもそれだけ高解像度のセンサーを使って録画すれば、当然ながらセンサーが発する熱はちょっとやそっとの問題ではないと考えられる。
だから当然の如く録画して10数分もすれば他部材が耐えられず、止まってしまうようである。使っている人の話では20分も使う事はできないらしい。
こんな製品を販売していたのか…という、ちょっとしたショックを感じたりもするのだが、そもそも考えればよくわかる話であり、むしろ当然の結果、と考える人もいるようである。
高感度センサーも同じ
また、このα6300以外にも、α7sのような超高感度センサーを搭載したカメラでも熱問題でオーバーヒートしてしまうようである。
要するに、センサーに常に通電している状態でこの問題にぶつかるようだから、スチル撮影であっても、ファインダーを覗いている間は大体通電しているため、オーバーヒートしても仕方が無い話である。
最近のカメラは動画撮影時もものすごい高解像度で撮影ができるようになったな…と実態を知らずに思っていたのだが、実際の所は熱問題で長時間撮影ができるような話ではないようである。
撮影制限時間
こうした、発熱問題に対応するため、いくつかのメーカーでは連続撮影時間を限定しているメーカーもある。
たとえば、保存できるメモリーカード容量では数時間は録画できても、30分録画まで、とか場合によっては10分録画まで、とか、そんな感じである。
この制限というのは、単純に熱問題に対応した結果であり、何もメモリ的限界とかそういう問題ではない。
だがこの制限が、カメラが小型化すればするほど短くなるという事は、そもそも発熱問題自体は昔から何も変わっていないという事を意味する。
高解像度化すればするほどこの発熱問題は深刻化するため、根本的な熱問題解決をしない事には、今後の製品も同じ問題を持ち続ける事になる。
これはスチル写真だけだから大丈夫とかそういう問題ではないので、動画は撮らないから…という人でも影響があるかもしれない。
Sony公式の見解は何も発表されていないため、対策のとりようがないと言えばないのだが、扱い方に多少なり注意が必要かも知れない。
冷却の為に
おそらく、これら熱問題を考えると、ある一定のセンサーサイズであれば、筐体を大型化して放熱対策を取らねばならないのかも知れない。
小さくて高性能…言葉でかけば素晴らしい技術に感じるかも知れないが、前提としてそこには安心して稼働させられる、というものが加味されていないといけない。
しかし、残念ながら今のSony機のいくつかは、それらをオーバーした筐体で販売されているようである。
小型化と熱対策。
これらのバランスがとれた所で、初めて筐体の小型化という競争が始まるように思える。Sonyには是非ともこの競争にメインとして参加してホシイところである。