SonyがPC向けに発売していたPC用nasneソフトがアップデート。
nasneがなくても動作する
nasneというSony製のネットワークレコーダがある。
このnasneは単体ではモニター等がなく、その操作をPS3もしくはPS VITAのtorneと呼ばれるソフトで操作したり、或いはPC用に発売したアプリケーション「PC TV with nasne」で操作し、テレビの録画や再生ができるデバイスである。
このデバイス、画期的かつ魅力的な製品ではあるのだが、唯一の弱点はその設計の甘さであり、結構壊れやすいというのが難点である。
ただ、その壊れやすさを承知しながらも、その画期的な使い勝手から使い続けている人もいる。
何と言っても、テレビという映像コンテンツをネットワーク内で共有化できるというのは、直接受信できないデバイスであっても、同じネットワーク内にnasneがあればそのデバイスでテレビ映像を観る事ができるわけで、そこに魅力を見出す人も決して少ないわけではない。
以前はこの利便性をPS3もしくはPS VITAでなければ享受する事ができなかったのだが、前述したようにPC用にも「PC TV with nasne」というソフトを発売し、Windows PCでも可能になった。それがVAIOがSonyから逸脱する直前の話。
そして今回、遂に「PC TV with nasne」はnasneからも離脱し、Sony製Blu-ray Discレコーダをネットワーク内からコントロールできるようになった。
その結果、「PC TV with nasne」は「PC TV Plus」という名称に変更となる。
nasneという弱点がなくなる
nasneは、前述したように壊れやすいという難点がある。
それは単純に放熱の問題で、設計が甘いのか熱問題でHDDが破壊されたりする事が多い。しかも単体では内部で録画した映像を外に書き出す事が出来ない為、nasneが壊れるとその内部に撮りためていたものをそのまま失うというケースが少なくない。
壊れる前に、「PC TV with nasne」を使えば、外部に書き出す事が出来る為、そういう意味でこの「PC TV with nasne」は有用性があったのだが、今回のアップデートで「PC TV Plus」に変わった事で、そもそもの原因であるnasneを必要としなくなったため、対応するSony製Blu-ray Discレコーダーがあれば、それで録画や書き出しが可能になる。
地味なアップデートに思えるかも知れないが、このアップデートはとても大きな意味があり、所謂家電であるBlu-ray DiscレコーダーがPCにネットワークで繋がって、PC上で映像を観る事のできる映像デバイスになるという変化を可能にしたのである。
…アレ? そんなに真新しくないぞ(爆)
簡単に言えば、PCでテレビ番組の予約が出来、録画が出来、その録画した映像を観る事ができる。
「PC TV Plus」はそれを同一ネットワーク内であれば可能にするソフトという事である。
まぁ…対応機器を持っていれば便利に使えるソフトになったのではないかと思う。
テレビというコンテンツの魅力が以前から比べて格段に落ちている中、このソフトが担う部分はどこにあるのかは難しい話になりつつあるが、それでもPCの視点から見れば利便性は確かに上がるソフトである。
興味のある人は使ってみると良いだろう。