以前交換してしまった、余りの128GBのSSDを再び使う。
今更残しておいても
私が今のメインPCを組み上げた時に導入した128GBのSSDは、私のメインPCの搭載メモリ量の関係で次第に容量が足りなくなり、その後256GBのSSDと交換、使っていた128GBのSSDはお蔵入りとなった。この余った128GBのSSDは、最小構成の2nd PCを組み上げる時に使えばいいや的に考えて残していたのだが、結果1年以上放置し、結局2nd PCを組み上げる予定がまるで見えてこなくなった事から、その使い道が全く未知数となっていた。
で、今年の4月頃に今のメインPCのOSをWindows7からWindows10に上げるかどうしようか悩んでいたとき、Windows7環境を残しつつWindows10の移行を簡単にテストする方法がないか検討した結果、その方法として追加でSSDを購入、その購入したSSDに今の256GBのSSDの中身をデュプリケートし、その後Windows10にアップデート、もしダメなら前のSSDに入れ戻し、使える様ならその256GB SSDをバックアップデータとして残しておく事を考えた。
結局、この方法を採らずにそのまま現行のSSDでWindows10へとアップデートしてしまったのだが、この計画を検討した時に、今の市場で128GBのSSDの価格を見て、今残しておいた128GBのSSDは残しておく価値はないな、と思ったのである。
というのも、その価格を見てびっくりしたのである。
何だ、この4,000~5,000円とかいう値段は…と。
いつの間にか、128GBのSSDの価格はココまで値下がりしていて、しかも性能的には私が残しておいたSSDよりも高性能であったりするワケで、今後この残しておいたSSDをメインに使ってもあまり良い事はないな、と考えた次第である。
ならば何に?
で、いろいろ考えたのだが、最近HDDの速度が遅いなと実感する場面は、やはりFF14のプレイ中だったりする。
インスタンスダンジョンに入るときなど、他プレイヤーが既に入る準備が整っている事がチャットでわかるのだが、それでも私の画面は未だにデータをローディングしている…なんて事がよくある。
これは明らかにHDDの読み込みの遅さからくるものであり、これを何とかできればいいな、とは思っていた。
であるなら、FF14をインストールする場所をSSDにしてしまえば、この問題は解決するのではないか? と考えた。
念の為、FF14が使用している総データ量を見てみると、約21GBだという事が解ったため、それなら残ったSSDの容量があれば全然余裕である。
と言うわけで、FF14のSSD引っ越し作戦を展開する事にした。
最初はバックアップから
引っ越し作戦を実行する前に、物理的にSSDを増設し、使える状態にしなければならない。このあたりは物理的作業であるため、今回は割愛する。
FF14のデータを入れ替えるにしても、正規の手続きを取らないと厄介な事になる。
というのは、FF14はオンラインゲームであるため、ゲームデータ情報がサーバに繋がっていると考えるべき。
というわけで、移行する時には必ず正規の手続きでアンインストールから始める方が良いのだが、その前にユーザーデータをバックアップする事を忘れてはならない。
以前、蒼天のイシュガルドが発売された時、実はこの環境移行をしなかったが故に、画面構成などの情報を作り直した事がある。これがまた非常に面倒で、できれば今あるデータを移行してしまう方が楽である。
というわけで、マイドキュメントの中にあるマイゲーム、その中の“FINAL FANTASY XIV – A Realm Reborn”というフォルダを丸々コピーして残しておく。
その後、FF14がインストールされているデータ約21GBもできればコピーを取っておく。これは、再インストールした後にパッチを当てる手間を省くためである。
その後、蒼天のイシュガルドのDVDメディアをドライブにいれると、PCにFF14がインストールされているか否かを自動で確認し、既にインストールされていればアンインストールするかどうするかを聞いてくるため、そこでアンインストールを実行する。
すると、マイドキュメント内にあるマイゲームの中の“FINAL FANTASY XIV – A Realm Reborn”というフォルダは本来なら削除されるハズなのだが、このアンインストール作業では消されないため、手動でこのデータを削除する。どうも…このデータが残っていると再インストール時にトラブルになる可能性があるそうである。
お次はインストール
ここまでやって、改めてFF14をインストールする。
もちろんインストール先は増設したSSDである。そのSSDに蒼天のイシュガルドのDVD2枚分のデータをインストールした後、一度起動させてスクウェアエニックスのアカウント認証だけ先に済ませてしまう。
そうしたらアップデートチェックが始まり、最新版のデータにアップデートが始まるのだが、ここでは一度、そのアップデートを中断させ、FF14を終了させる。
中断させた後、コピーしておいたマイドキュメントの中にあるマイゲーム、その中の“FINAL FANTASY XIV – A Realm Reborn”というフォルダを、同じ場所に新たに作られた同名フォルダに上書きする。これでユーザー設定は以前の状態に引き継がれる。
さらに、約21GBのFF14ゲームデータを再インストールしたSSD内に上書きコピーしてしまう。こうする事で、再インストールしたデータを最新版にする事ができるワケである。
その後、確認を含めてもう一度FF14を起動させると…今度は最新版にデータが入れ替わっているため、アップデートチェックが行われても新たにインストールされるデータがない状態を確認できる(もし再インストールする直前にFF14のアップデートが来ていたらその分だけアップデートされる)。
これで、SSDに再インストール完了である。
一部面倒な部分がないわけではないが、少なくとも今の時点で起動が早くなったことは実感できた。
体感的には確実に速い
実際にログインしてその画面切り替え等の速度を体験してみると、明らかにその速度はHDDのソレとは異なる速さである。今まで画面切り替えに10数秒かかっていたモノが数秒で切り替わる。これならマルチプレイでも周囲を待たせる事はないだろう。
今回のFF14の移設で、21GB程度使用したが、まだ90GB以上の空きがあるため、あまり更新頻度の高くないゲームプログラムは移設しても良いかも知れない。
SSDの最大の弱点は書き換え回数が多いと劣化が早まるという事だが、日常使用では既にHDDと変わらない使用感が得られると言われている。
なので、毎日更新するようなプログラムでなければ、移設してしまってもよいだろうと思っている。
何はともあれ、古いパーツは古いだけの意味があり、機能はもちろんの事、価格も最新のものに負ける。
であれば、使える環境下で使ってしまうというのも道の一つではないかと思う。