価格と発売日が公開されたNintendo Switchだが、果たしてどうなる?
ゲームスタイルを変えることができるか?
Nintendo Switchは、以前発表があったとおり、本体はテレビと接続するが、コントローラーにもなるタブレットだけでも運用でき、またそのタブレットに直接コントローラーとなるインターフェースを接続できたりと、あらゆる意味で変則的なゲーム機である。
内蔵するコアはNVIDIAのカスタマイズされたTegraプロセッサで、内蔵メモリは32GB、microSDXCカードスロットを備えるという特徴を持つ。
本体には有線LANがあるが、コントローラーユニットは無線LAN、Bluetooth4.1接続で複数機を連動させる事ができる。
前述したようにかなり変則的な接続方法を持つだけに、言葉だけでは説明できないバリエーションと言える。
そういった仕様等と共に、価格と発売日が13日に東京ビッグサイトで行われたメディア向けプレゼンテーションで発表された。
https://www.youtube.com/watch?v=1ti9rFafwTw
価格は税別で29,980円、発売日は3月3日で、1月21日より店頭で予約受付が始まるようだ。
29,980円の価格の中には、本体とコントローラーユニット、ストラップとグリップ、ドック、ACアダプタとHDMIケーブルが含まれているが、ゲーム専用のProコントローラーは別売りになる。
この価格を安いと見るか、高いと見るかは、もちろん個人によっていろいろな解釈があるだろうが、新しいゲーム体験を与えてくれるものなら、そう高いものではないのかもしれない。
ソフトが次々と発表
私がNintendo Switchの発表に際して驚いたのは、かなり多くのメーカーからゲーム作品の発表があった事である。
任天堂のファーストパーティ製ゲームももちろんそうだが、真・女神転生新作や光栄の三國志や信長シリーズ、カプコンのウルトラストリートファイター2などなど、結構多くのメーカーが新作を発表していた。
最近元気のなかった任天堂だけに、PS4にメーカーを完全に取られてしまったかとも思ったのだが、思いの外、Nintendo Switch向けタイトルを出してきたところを見ると、私が当初思っていたような不安要素はなくなったと言えるかも知れない。
ただ、やはりPS4やXbox Oneと比較すると非力な事は間違いない。どこまでコンテンツパワーで押し切るか? がNintendo Switchの見せ所になるのだろうが、その鍵を握るのが「新しいゲーム体験」ではないかと思う。
変則的なバリエーションを持つNintendo Switchのプレイスタイルで、新しい楽しさに繋がればそうしたプロセッサパワーとは違う土俵で戦っていけるのだろうと思う。
任天堂の標語とも言える「枯れた技術の水平思考」がどこまでプロセッサパワーをカバーできるか?
おそらくNintendo Switchは、WiiU以上にそれを問われるハードになるのではないかと思う。