負担軽減できるとは言え…
エルゴノミックマウス
Logicoolから、同社初の縦型マウス「MX Vertical アドバンスエルゴノミックマウス」が9月20日に発売するという発表が行われた。
価格はオープンプライスで予想価格は12,880円前後になるという。
この「MX Vertical アドバンスエルゴノミックマウス」の最大の特徴は、人間工学に基づいて開発された形状で、通常のマウスよりも57度の傾きが与えられ、手や腕の負担を最大10%緩和するというものである。そういえば、昔Microsoftもそういう触れ込みのマウスがあったような…。「MX Vertical アドバンスエルゴノミックマウス」の接続方式はUSB無線アダプタもしくはBluetooth接続で、他にも有線接続にも対応する。
リチウムポリマーバッテリを内蔵しており、フル充電で最大4ヶ月動作する他、1分間の充電で3時間利用可能になる高速充電をサポートしている。なお、充電はUSB Type-Cを使用する。
センサーの解像度は400~4,000dpiで、その感度は50dpi刻みとなっている。ボタン数はホイール含めて6個なので、それなりに多機能に使用する事ができる。
縦型をつまむという事
前述したように、Microsoft製のマウスでも似たような縦型…というか、確度を付けたマウスが過去に存在していた。
手を自然な形に置いた状態を維持した形状をしていて、その上で操作するマウスなのだが、実はこれが操作が楽になるどころか、細かい作業をする上では非常に精度が悪く、逆にストレスなったり疲れたりするマウスだという経験が私にはある。
なので、縦型というか、手に確度を付けたマウスというものについて、個人的には非常に疑いの目があって、今回の「MX Vertical アドバンスエルゴノミックマウス」に関しても、本当に負荷が軽減されるのか? という疑問がついて回る。
一応「MX Vertical アドバンスエルゴノミックマウス」の発表イベントでは、理学療法士が負担が小さい事を説明したようだが、その説明をいろんなところの記事を読む限りで考えると、単にその使用する手の置き方に対して負担が少ないという事を説明しているだけで、利用する上で細かい作業ができるのか、またどこまで精度の高い入力ができるのか、等の説明がない。
Logicool側としては、センサーの解像度を上げることによって、そうした細かい作業の正確さを高めたという事を言いたいのかも知れないが、直感的な操作でそうした負荷の少ない環境と操作性を両立できるのかは不明だ。
「MX Vertical アドバンスエルゴノミックマウス」を悪く言うつもりはないが、自分で試してみてから導入を考えた方が良いと思う。
個人的にインターフェースに拘るタイプなので、こういう新デバイスが出てくると結構気になる。本当の意味でストレスのない製品に出会える事を心待ちにしたいところである。