正規品でもエラーってどうよ?
認証してくれない
11月8日夕方くらいから、Windows10のライセンス認証ができなくなった、或いは突然ライセンス認証にエラーが表示されるという問題が急増した。
正規品を使用しているにも拘わらず、このような認証エラーが出ているという状況で、ある人は「突然Windows10 Proのライセンス認証が解除された」という状況になったり、また別の人は「ライセンス認証されていません」となったり、或いは「Windows10 ProのはずなのにWindows10 Homeのライセンス扱いになってしまった」という状況のようである。
私は実被害には遭っていないが、人によっては正規品ではない扱いをされてしまったり、正しいプロダクトキーを入力してもエラーになったり、画面に透かしが表示される等の表面上にわかる問題に遭遇した人もいるらしい。
Twitterなどでも次々と報告が上がり、再起動やプロダクトキーの入れ直しを行ってもエラーが出続ける症状となり、復旧する見込みが全くない。
傾向として、Windows7以降の無償アップデートを利用した人の声が目立っていたような感じでもあるが、もちろんボリュームライセンス含めたその他のライセンスでも発生しているようなので、発生する人としない人の明確な違いは不明である。
この問題が発生すると、状態としてはライセンス認証が未完了の状態となり、「設定」→「Windows Update」→「ライセンス認証」を開くと「有効なデジタルライセンスまたはプロダクトキーをお持ちでないため、このデバイスのWindowsをライセンス認証できません」という表記が出てくる。
中途半端がアヤシイ
今回のこの問題は、Microsoftの認証サーバの問題なので、そもそもユーザーサイドから「何かしなければならない」という事は一切ない。というか、もしユーザー側で何か行うべき事が発生したならばMicrosoftは総叩きに遭うだろう。そもそも自前の認証サーバのトラブルであって、それによって正規ユーザーが被害を被るなど、ライセンス商売をしているメーカーとしてはもっとも禁忌な対応である。
こういう問題が出ると、全くのド素人の場合はそもそも認証していない事は問題と認識しつつも、為す術を知らない為に結構放置したりして、事なきを得ることがある。
しかし、中途半端な知識を持っている人が結構被害に遭ったりする。
認証が外れたという事は、何かしら認証そのものに問題が発生していて、再認証する必要がある、と考えたり、或いはライセンスを購入しなおせば問題が解決する、と判断してしまったり、またHomeエディションを再インストールすれば良いだろう、と判断してしまうからだ。
これによって、やらなくても良い事をやってしまい、結果以前のWindowsシステムと異なる結果を与え、ライセンス認証サーバが正常に戻ったしても、正常に戻らない可能性がある。もっとも被害としては大きなものである。
こういうライセンス問題で以前ちゃんとしていたものが、突然エラーになるようなケースは、データの不整合がたまたま起きたか、ライセンス認証サーバに問題がある場合がほとんどなので、まず今起きている現象が自分だけのものなのか、或いは周辺にも発生しているのかなど情報を集め、様子見するのが一番である。
それでも不安は変わりがない
ただ、今回は大規模な報告事例が出ていたため、大規模発生している事が早急にわかったから良かったが、自分だけの状況でこのような問題が起きたならば、やはり不安になるのは当然である。
しかし、そんな時でも慌てる必要などない。
正規品のライセンスを使用しているならば、堂々と国内のマイクロソフトサポートに連絡すればよいだけなので、焦らず慌てず対応すれば良いのである。
そもそも、どんな場合であっても個別に問題が発生する可能性は常にある。
家電製品でも同じで、トラブルが発生すればメーカーに問い合わせる事から始めるので、それと同じ対応をすればよいだけの事である。
メーカーPCならば、その製造メーカーのサポートに電話するでもよい。
自作PCなら、マイクロソフトに連絡するしかないが、メーカーPCの場合は製造メーカーがまず第一の受け皿になるので、そちらへ状況を説明して対応を聞けばよいのである。
自作PCの人は、パーツメーカーがバラバラなのでこういう時はちょっと戸惑う事もあるかもしれないが、OSの問題はマイクロソフトに聞くしかない。
この大原則を理解していれば、まず何をすべきかは明白である。
とりあえず今回の問題はマイクロソフトの認証サーバの問題だったので、数日もすれば元に戻ると予想される。
私は実被害が全くなかったので、そもそもこうした問題が起きている事をTwitterなどの情報で知るだけだったが、被害に遭った人は今しばらく待つ事で解決するだむろうから、今は辛抱である。