答えはすぐそこにあった(爆)
TU117
昨日、TU116を搭載したビデオカードである、GeForce GTX1660Tiを記事に取り上げたが、その際、さらに下の価格帯の話をした。
CPUと統合されたGPUの性能が上がっている事から、1~2万円台のビデオカードは今後そんなに出てこないのではないかと思ったのだが、やはり一定の需要があるのか、NVIDIAとしてはさらなる小型GPUの投入を行うようである。
TU117という、さらに小型化かつメモリインターフェースを絞り込んだダイを市場に投入するようで、その更なる小型ダイの製品を含めて、GeForce GTX1660、GeForce GTX1650という製品が出てくるようである。
またその価格も、GTX1660は229ドル、GTX1650は179ドルとなるようだ。
問題は、TU117という小型ダイを使うのはGTX1650であり、GTX1660はTU116を採用するという事なので、TU117を使った更なる廉価版製品が投入される可能性は高い。
性能に関しては大凡は予想通り。それぞれ前モデルが存在するので、それよりも高負荷に耐えられる性能でありつつ、互いのレンジに食い込むことのない性能である。
ある意味、NVIDIAは各レンジで順当な製品展開が進んでいるという事が言えそうである。
AMDはどんな感じ?
こうなると、苦しくなってくるのがAMDではないかと思う。
Naviアーキテクチャが登場するまでは、既存のPolarisを使って行くしかない。
現状噂されているのが、Radeon RX590が229ドル、RX580が199ドルに値下げされるという噂が出ていて、市場ではそれに合せてRX570も値崩れしてくるのではないかと考えられる。
新アーキテクチャを投入できているNVIDIAと違い、既存アーキテクチャでの製品展開を強いられるAMDとしては訴求力が低いと考えがちだが、唯一Radeonが救われるのは、これらの価格帯の製品であっても、搭載VRAMが8GBの製品が存在するという事。
また、AMD製品の場合はこのレンジの製品であってもmGPUを構成する事ができるという事である。
AMDとしては、そうしたNVIDIA製品ではできない事を前面に押し出すしかないワケだが、もともと7月にNaviが登場するという噂もあるので、新アーキテクチャをリリースする前の在庫整理の為の価格改定と捉える事もできる。
個人的にはRadeon RX 570や580は現時点が最もお買い得のような気がするので、VRAMが8GB搭載されている安い物件を見つけたら、サッと1枚買っておくのも良い様な気がする。
最近、私は低価格帯のビデオカードに全く注視していなかったので、状況がよく見えていなかったのだが、こうして見るとAMDの製品ラインナップは実に少なく、結構利幅の少ない商品展開をしているように見える。
ワットパフォーマンスが良くないので、このあたりはやむを得ない所かも知れないが、持てるポテンシャルを考えると私的にはリーズナブルに見える気がしてならない。
ま、どこに価値を置くかは人それぞれなので、何とも言えないのだが。