今度の“ミニ”はアーケードモデルだった…。
伝説のAC筐体
セガトイズがゲーム筐体「アストロシティミニ」を12月に発売すると発表した。価格は12,800円(税別)で、その姿はかつてのNEOGEO miniとよく似たところがある。
オリジナルである「アストロシティ」は、1991年に登場した樹脂製アーケード筐体で、セガの1990年代のゲーム、例でいうと「バーチャファイター」や「ファンタジーゾーン」などが稼働していた筐体である。
今回発表された「アストロシティミニ」は、その「アストロシティ」を忠実に1/6サイズで再現、当時稼働していた36タイトルを収録して発売されるミニ筐体である。
筐体の真ん中にはブラウン管が配されているのだが、そのブラウン管のさらに上部には、イルミネーションなどが配されていた。今回の「アストロシティミニ」でも、そうしたイルミネーションを再現しており、その他にもジョイスティックや操作ボタンは小さいながらもオリジナルと同じ素材を使用しており、基本設計を忠実に再現しているという。
今回発売される「アストロシティミニ」は、HDMI端子が搭載されているので、その端子からテレビやモニターへ外部出力する事が可能となっている。その状態で同時発売予定の「アストロシティミニコントロールパッド」を使用する事で、最大2人のプレイにも対応する。ちなみにコントロールパッドの価格は2,780円(税別)となっている。
収録されるタイトル
収録タイトルは前述したとおり36タイトルが予定されているが、現時点で公開されているタイトルは以下の10種になっている。
・バーチャファイター
・ファンタジーゾーン
・ゴールデンアックス
・ゴールデンアックス デスアダーの復讐
・エイリアンストーム
・エイリアンシンドローム
・コラムスII
・タントアール
・ダークエッジ
・獣王記
残る26タイトルは、順次公開予定との事だが、明確にいつ公開される等の情報はまだない。
だが、稼働していた1990年代のタイトルになるだろう事は予測できる。
当時、ゲームセンターに入り浸っていた人であれば、誰でも知っているタイトルが収録されるだろうと思われるので、懐かしいと思う人も多いのではないかと思う。
アストロシティミニ 公式サイト
https://sega.jp/astrocitymini/
あと、個人的に今回の「アストロシティミニ」で残念に思ったのは、通信機能をオミットしてしまっている、という事である。
別にインターネット経由で通信してほしかった、というつもりはない。
ただ、2台の「アストロシティミニ」を背中合わせで接続(物理的に背中合わせでなくても良いが)して、バーチャファイターなどのタイトルを2人で対戦できたら良かったのに…と思ったのである。当時、対戦ゲームといえば、筐体の向こう側にいる対戦者がどんな人なんだろう? というのを気にしながら対戦していた人もいるはずである。
そういう機能がオミットされているのは、ちょっと残念だったな、と感じた。
他メーカーも追従して欲しい
私としては、コンシューマ機のミニシリーズよりも、アーケードシリーズのミニというものをもっと発売して欲しいと思っている。
ゲームセンターではなかなかプレイできなかったタイトルが沢山ある、という人は多いのではないかと思う。
そういうタイトルは、通常であればコンシューマ機に移植されたタイトルでプレイする、というのが今までのパターンだが、ミニ筐体シリーズは、それらを纏めて遊べるというところがポイントで、しかもオリジナルのメーカーが発売するとなると、そこに妥協はないもの、という事が窺い知れる。
当時の開発者であれば、同等内容への移植に拘るだろう事は明白なので、ぜひ他メーカーも追従して懐かしいタイトルを復刻してホシイところである。
ま、そんなにプレイしたかったら、アーケードアーカイブスでやればいいじゃないかと言われそうだが…纏まっているというのがオツなのだよ。
とりあえず「アストロシティミニ」は、既にAmazon.co.jpで予約が開始されている。
セガ製品なので、セガ公式ショップである「セガストア」でも予約が始まっているが、セガストア専売品ではないので、今後他のECサイト等でも予約が行われると思われる。
どれだけの生産数となるかはわからないので、どうしても欲しい、という人は予約する事をお薦めしたい。
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